第四十三話 治癒魔法
お待たせしました。第四十三話です
「「リタ(さん)⁈」」
二人がこちらを見る。
(あれ…私…どうして。体が動かない)
「流石に異世界の姫でも効くのか」
視線の先にはクラインがいた。
「クラ……イン…」
「少量の毒を針に仕込んだ。死にはしない量だ。ーどれだけの犠牲を出そうと我らアサシンは目標を完遂させねばならない」
一瞬彼の表情が歪んだ気がした。
抵抗も出来ないのでクラインはあっさりリタを捕まえてしまう。
「はな…して…」
「それは無理だ。今のお前は毒を盛られた状態だ。そんな状態で動けば動くほど体は機能を失うぞ」
カルマとオルバを見るが他のアサシンに足止めをされている。
「では王宮に向かう」
「させないわよ」
声の方向へ視線を向けるとそこにはルチル、エレイ、それにギルドのみんながいた。
「み…んな」
「悪いけどリタを返してもらうわ」
「エレイ、治癒魔法をお願い」
「わかったわ。癒しを司る安らぎの精霊よ。我れの願いを聞き届け、傷つくものに加護を!ーライラス・フィール」
魔法が全身を包み毒を浄化する。
動けるようになりリタはクラインから離れる。
「アマータギルドの人間か。さすがだな」
ギルドそんな名前だったのか。
あんまかっこよくないな。
おっと、そこは後にしよう。
「エレイ、ありがとう」
「いいわ、あなたが無事なら」
他のアサシンはギルドのみんなによって倒された。
「俺の負けだ。倒せばいい」
「わかってるわ」
ルチルが杖を構える。
「待って、マスター!倒さないで!」
「リタ⁈何を言ってるの!あなたを連れて行こうとした男よ!」
エレイが怒る。
「ありがとうエレイ、心配してくれて。確かに連れ去ろうとしたけどこの人は悪い人じゃない気がする。アサシンだけど」
「どうして、リタ」
ルチルが聞く。
「俺を助けるつもりか、異世界の姫」
「誰にも死んでは欲しくないよ」
「じゃあどうするつもりなの?」
「ギルドに入ってもらう」
「ええ⁈」
さすがのルチルもこれには驚く。
「それに、アサシンはもうなくなっちゃったしね」
目の前に広がる倒れたアサシンをみてそう言う。
「いいんじゃねえか?ルチル。こいつどうせ聞かないと思うぞ」
「…わかったわ。その代わり、裏切ったらただじゃおかないよ?」
笑顔で答えるルチル。
マスター、なんか黒いオーラが。
「お人好しなやつだな、異世界の姫は」
「異世界の姫じゃなくてリタって呼んで。クライン」
「了解した」
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