第三十五話 白ウサギ
お待たせしました!第三十五話です!
街を一通り調べたがやはり彼はもうこの街にいなかった。
「あとはあの森だけか…」
一人で行くのは危険だとは思う。
だがその間にも彼は隣国へ向かうだろう?
「…行く…しかないよね」
リタは一人で森へ向かった。
森の中は薄暗く視界が悪い。
それでもオルバがいると信じて進んだ。
森の奥に着くと木々が生えていない草原に辿り着いた。
「ここは?」
「ここはラグスの森の奥地」
「え⁉︎」
辺りを見回しても誰もいない。
目の前に白ウサギがいるだけ。
「こっちだよ!目の前にウサギがいるじゃない」
「え、やっぱりそうなの⁈」
「あ、気づいてはいたのね。ちょっと待ってね」
次の瞬間白い煙にウサギは包まれ、現れたのは小さな女の子。
白い耳はそのままなのね。
ふわふわの白い髪に赤い瞳、白いレースのたくさん付いたワンピースの格好だ。
「ふう〜。こっちの方がしっくりくるなあ」
「え、ええええ⁈⁈」
この世界すごいな⁈
「あ、この世界の動物がみんなこうという訳じゃないわ」
「あ、そうなの?」
「こうして人間になれるのは強い魔力をもつ動物だけ。…っと、本題に移るわね。今あなたがこの場所にいるのは私があなたをここに招いたからよ」
「招いた?どうして?」
「あなたが異世界の姫だから」
異世界の姫。
またその言葉。
「なぜ私が異世界の姫だと知っているの?」
「それは彼が教えてくれたから」
「彼?」
「あなたが探している男、オルバよ」
「オルバさんを知っているの⁈」
「知っているわ。…あなたにお願いがあるの。彼を、オルバを止めて欲しいの!そして救って欲しい」
「救う?」
妙な言い方だ。
まるで囚われているような。
そんな言い方だ。
「どういうこと?」
「彼は、リタ、あなたを人質に脅されているわ」
「え?」
ありがとうごさいました!




