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なんとなく、エントリー ー三年の春、まだ何者でもない僕らはー  作者: 春凪とおる


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第七話 慣れ

エントリーの数が、少しだけ増えた。


「……こんなもんか」


スマホの画面を見る。

会社名のリスト。


前よりは、ちゃんと選んでいる。

「雰囲気だけじゃない」

小さく呟く。


「何?」

「いや、別に」


あやのが横で笑う。


「ちゃんと理由つけてるの?」

「一応」


「どんな」

「写真が楽しそう」


「それ前と一緒」

「その先もある」


「言ってみて」


少し考える。


「……人がちゃんとしてそう」

「ふわっとしてるなあ」


「でも前よりマシだろ」

「まあね」


少しだけ、胸を張る。


「……たしかに」


あやのがうなずく。


「湊、ちょっと慣れてきたね」

「そう?」


「うん、前より迷ってない」

「……そうかも」



画面をスクロールする。



前は、どこも同じに見えていた。

今は、少しだけ違って見える。


「……まあ、落ちるけどな」

「それはある」


「あるんだ」

「あるよ」


笑う。


「でもさ」

あやのが言う。


「通るのもあるから」

「……だな」


軽くうなずく。

送信ボタンを押す。


「……よし」


今度は、少しだけ迷わなかった。

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