181 18歳 talk to 家族計画
アルファポリス様で完結済み作品を、少しずつ手直ししながら再投稿しています。
『チートな転生農家の息子は悪の公爵を溺愛する』アルファポリスより書籍化。
それにしても聞き捨てならない単語が出てきたな。エルダーに何を聞いたって?
アルバートのそういうとこ、ホント感心するよ。何だかんだでちゃっかり、もといしっかりしてる。
「ところで秘策って何ですか?」
「言っただろう?今ウエストエンドの安全は君の存在ありきで成り立っている。いいや。ここまで来たらこの国そのものが、と言っても過言ではない」
「過言ですよ。それで?」
「とにかく、祖先はクラレンスを様々な脅威から守るために王家の持つ光の力を増強しようと考え、そこで不幸にも狂魔力を生み出してしまった。そうだね?」
「ええまあ」
確かにそんな話だっけ。
「だからこそ王は狂魔力を王家に取り戻そうと考えた」
勝手だなあ…と思わないでもない。
ハッキリ言って、相手が(チョロい)アルバートじゃなきゃ首は縦にふらなかったね。
「だからこそ君の狂魔力は王族に発現させなければならないし制御しなければならない」
「ええまぁ…」
言いたいことはわかる。納得できるかどうかは別として。
「だが男である私が王家の伝承に従い゛真実愛し合う”君とこうして結ばれた以上、君の血は違う形で残さなければならない」
不穏な気配…
てか真実の愛って…、何もかも誤解ですからね?言わないけど…
「そこで人類の始祖であるエルダー様に無から子を生す魔法について少々伺っていたのだよ」
ユージーン様とエルダーが言ってたあれか!
「それ…、僕もウルグレイスで少し聞いてますけど、アルも知ってたんですね」
「父と重臣たちは君の血を王家に取り戻すと決めた際、こういうこともあろうかとウルグレイスへ相談していたのだよ。あの国は血脈を移す魔法を研究していおりかなりのところまで進んでいると聞いていたのでね」
ああ、あれか。まあ話を聞くに魔法版体外受精って感じだったけど。
「でもそれを可能にできるのはエルフか僕くらいだって言ってましたよ」
「そこだよレジー。実はね、同性婚をした過去の王は血族の姉妹の子から養子を迎え継承者を選んでいた。だが光の力だけならそれで良いが…」
「狂魔力を受け継ぐ為にはそれじゃ無理ですよ。僕の血縁じゃないと。」
「ああもちろんだ。そこで迎え入れた養子に、ウルグレイスの魔法を用い君の血脈を受け継がせようと相談していたのだよ」
なるほど…。ウルグレイス王のあの思いつきはそこからきてるのか…
「ウルグレイスでは随分以前からその魔法の解析を試みていた。ユージーン殿は自信満々であられたが、エルダー様から理の歪んだ部分をご享受いただいて、より一層完璧になったと歓喜しておられたよ。なんと養子も借り腹も必要ないとか」
「そうなんですね。それは良かった」
良かったかどうかは知らないけど?
まあ元々エルフの術をベースに解析してたって話だし?ハイエルフであるエルダーなら色々お手の物だろう…
「これでウルグレイス、そして私も子が持てる。妹には詫びねばならないが」
「妹…、姫殿下の名が何故ここで…」
「妹にはレジーをその気にさせるより、私がレジーを娶り彼女たちの子を養子に迎える方が確実だと説得していたのだ。自分の子がいずれ王位を継承するとなればどのみち彼女たちの力も大きくなる」
「まぁ…」
へー、まあ確かに、って!
「さらっとウルグレイスの名もでましたね。え?僕は二児のママになることが決定ですか?」
「不本意だがそうでなければセザール、つまりデュトワ家の立場が困った事になる…」
「それなんですけど、何故ウルグレイスはクラレンスみたいに王族と縁付けなかったんですか?僕を手にしたデュトワ家が下剋上!とかなくも無いのに…」
いや、あれは成り行きだったし、そもそも縁付きたいわけじゃないけど…
でも気になる!あの一筋縄でいかなそうなウルグレイス王が、どうして僕を家臣の息子と縁づかせたのか。
「ウルグレイス王家はエルフの血に対する信仰が強い。いくら国のためとはいえ、狂魔力の継承者を系図に入れる訳にはいかないのだろう。その証拠に彼らの王位継承者は血族婚が多い」
「げっ!」
それなんてハ〇スブルク…
でも大丈夫。ここは魔法のある世界。アルが言うには何でも血の濃さをカバーする魔法があるのだとか。そうやってウルグレイス王家はハーフエルフの力を維持しているのだとか。執念だな。
「だからこそ聖王国を名乗るのだよ。ともかくそう言う訳だ。歓迎はしないがセザールの立場を汲んでやりたいとも思う」
うーん…、僕もあの優しいセザールを困らせるのは本意じゃない。子種(?)魔力種(?)くらいなら、まぁ…
ってことはセザールも一児のパパになることが決定してるのか…気の毒に…
「父は反対なのだ。ウルグレイスが何故クラレンスの血と涙を吸った狂魔力を横から奪うのか、とね。私もそれには同感だ」
「それはまあ。でもウルグレイス王はそれほど真剣でなく、あわよくばぐらいの軽い気持ちで口にしたみたいですよ?どうせ発現はランダムだし」
まああれだけの大国を傾けもせず統治し続けた王家だ。それくらいの厚かましさがなきゃやってこれないよね。
今後の参考にしよう。
「だが今の話を聞いて安心した。クラレンスの魔法がベルト地帯によって強化されるものであるのなら、狂魔力もベルト地帯あればこそだろう?」
「確かに…それはそうかも」
「ウルグレイスで狂魔力が発現する確率は極めて低い。それはあの時エルダー様もそう仰ってくださった」
「へー、ユージーン様はがっかりしてませんでした?」
「王の意向を汲んで最大限努力した、その事実があれば王は納得されると。かの王は試しもせずに諦めはしないが引き際もまた心得ていると」
引き際…、これも今後の参考にしよう。
「アルと僕の子…出来ちゃうんだ…」
キスくらいしかまともにしてないのに…ある意味笑える。
でもアルの子もセザールの子も美形度は保証されている。男の子でも女の子でも可愛いだろうなぁ。
ああ…僕も子供が欲しい…小さなニャンコ。ミィミィ鳴く白黒グレーの子ニャンコが…
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この作品はアルファポリス様で連載済みの作品を全年齢バージョンへ改稿し投稿していきますので、R18が苦手な方はあちらに行かないでくださいね(;^ω^)




