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【幕間】繋がれた少女②

文字数が少ないので、1時間の間をおいての2話連続更新になります。




 一之瀬 若葉は笑っていた。夜の公園でわざわざベンチの横の草原に腰掛け、二人で笑い合っていた。互いに傷だらけだが、軽やかに笑っていた。


「しっかし、マジで強ぇな! お前にはいつになっても勝てる気がしねーわ」


「ううん、そんなことないよ。私は努力だけ。才能はからっきしだから、もう伸び代が無いもん」


「そんなもんかねぇ」


「うん。きっと【  】ちゃんならもっと強くなれるよ。だから、私のぶんまで――」


 確かに笑顔だった。それは覚えていた。




 そして、若葉は桜色の少女と出会った。彼女は方法こそ褒められたものではないが、人々を救いたいと――幸福を与えたいという願いは本物だった。彼女の笑顔に心が揺れた。


 そして、若葉は白く小さな花のような少女と出会った。彼女は血に塗れて歪んでいたが、揺れる心の琴線に触れた。


 だから、若葉は断ち切った。己に繋がり、縛り付ける鎖を。

 白い少女のために。心のために。そしてこれ以上、彼女のことを忘れないために。




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