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彼女の頭の中にある寓話 2

 

 あんな奴がいつまでもウロチョロしてると「点」から始まった森羅万象は「点」で終れん。ともすれば「この世」が二つに分かれてしまいかねない。永遠に平行する二つの「この世」があり続けたら大変だぞ。前に進むしかない時間の概念や、たとえば量産性のある身体と心はどうとでもなろうが、繰り返し生まれ変わる一人に一つの魂はどっちの「世」の身体について行けばいいのか迷っちまうに違いない!

フルスペックの輩とそうでない輩が同時に存在してみろ、しかもそれは各々無自覚にな。

 水にも土にも岩にも、木にも花にも虫にも、獣にも、最高に厄介な俺たち人間にも、自分ではどうにも説明のつかない、誰か相手への侮蔑が生じちまう。同じモノを観て全く真逆な物語を読み解くような世界は、それはもう同次元での分断なんかじゃなくて、同じ土俵にのる異次元になっちまうんだ。

 だからと言って、一つの魂がそれぞれについて行けるよう分割でもしてみろ! 水も土も岩も、木も花も虫も、獣も、俺たちも、ある意味において、今より原液を半分にしたカルピスが「この世」の基準の味になるんだぞ。どうにも説明のつかないまま「生命的」とする、エナジーの「味覚」がどこか足りない不思議な実感を抱え、それでも懸命に精一杯生きて一生を終えちまうぞ! 表現したい色の濃さに足りていないのは絵の具じゃなくて筆が原因だってことを知らずに描き上げちまうってもんなのさ!

 


 果たして、今年の夏も人間を議長とした「乱暴者の巨木を退治する会」による対策会議が開かれるのでした。



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