4/7節『世界の歴史の今昔(上)』
青空を斜めに切り取ったかのような暗黒の坂がどこまでも続く、“黒い砂漠”。
その砂地を、三日月を横に寝かせたシルエットの木造船が滑り降りている。
大航海時代の大型帆船を思わせる、船首と船尾の高い形状。
しかし動力は風ではないらしく、マストのない甲板はすっきりと広い。
そのような不思議な姿をした船――砂上船。
漆黒の砂飛沫をあげて進むその船上に、充たちはいた。
巨大な窪地である“黒い砂漠”の中央、すなわち底部にある採石地。
そこを目指し、船がゆるゆると風を切って砂の坂を下りはじめて1時間ほど。
目的地に到着するまで、あと6時間は続くこの船旅の時間を――。
充は、“勇者”マロー、“魔法蒐集家”ジーンを交え、酒盛りにあてていた。
「それでな、学校の裏にあった川の水源で、しゃがんでじっと湧水を眺めているミヤを見つけて、なにをしているのかって声をかけたら『水が湧くところを見ていたんだ。面白いものだと思ってね』なんて言われて、そのときは不思議な人だと思ったしな?」
「へえ」
「原っぱでチョウを指先に乗せようとしているミヤを見つけたときは、『僕に敵意はないのに、どうしてチョウは逃げてしまうんだろう』って言われてな。俺もまだ子供だったからなぁ、『哲学!』なんて感心したものだが……完っ全にミヤの見た目に騙されていたんだよ。今になって思えば、ミヤもただ子供っぽいことをしていただけだったのにな」
「あはは……ミヤさんは昔から変わらないんですね」
「ミトラなんかはそんなミヤを見て、『これぞ大人の魅力!』とか言ってたくらいで……俺たちも青臭かったもんだ。よくあのミヤを先生として認識できていたものだよなぁ……」
「い、いや、でもほら、ミヤさんも知識は間違いなくたくさん持っていますし、なにかを教えるときにも相手に伝わりやすいよう考えて話してくれますし……言動がちょっと子供っぽいのは確かですけど」
「ちょっとマロー。あんまりそういう話ばかりしてると、ますますミツルがミヤのことを勘違いするじゃない。どうもミツルはミヤの凄さをちゃんと認識できていないみたいなんだから。あとミツル。はい、これが花蜜酒」
「あ、ありがとう――これも強烈に甘い香りがするね」
「ああ、ミツル君。こっちのライスワインも好きに飲んでくれていいからな」
「ありがとうございます! いただきます!」
酒席の話題は、全員の共通の知人であるミヤの話が主であった。
かつてミヤが“竜王”エンシェを伴い、“水の国”に向かい。
そのミヤたちにとっての初“水の国”旅行の際。
ミヤたちは、しばらく冒険者学校に滞在していた――。
エンシェは、生徒として学校に通い。
そしてミヤは、魔法を教える臨時講師として、学校に雇われていた――。
その話は、充も以前に聞いていたが。
奇しくも、そのときミヤが教鞭をとり、エンシェが学んでいた学舎で。
若かりし日のマローもまた、冒険者を目指して学んでいたのであった。
つまり、マローにとって、エンシェは学校の同級生であり。
ミヤは、学校の先生であったのだ。
マローがミヤたちの素性を完全な形で知ったのは、世界を救う旅の終わり。
“石の国”の“古代図書館”で2人と顔を合わせたときであったそうだが。
ともあれ、マローにとって。
ミヤたちは、少年時代から付き合いの続く間柄なのであった。
――そういった話を、充は細かく教えられ。
「いやあ――ミヤさんも、マローさんたちのことは昔から知っているとだけ言って、教師と生徒の関係だったとか言ってませんでしたし、聞いてびっくりです」
「ほお、そうだったのか」
「ミツルがあんまり“勇者”に夢を持ってたものだから、幻滅させたくなくてミヤも本当のことが言えなかったんじゃないの?」
「いやいや、幻滅ってなんだよ」
「マローさんはイメージしていたとおりの人で、私は嬉しかったですよ」
マローもジーンも、“水の国”の地酒を持ち込み、笑い話に花を咲かせ。
酒宴は平穏無事に賑やかなものとなっている――。
その賑わいに笑顔で加わりながら、充は胸中で安堵していた。
異世界滞在生活1日目を華々しく飾る、憧れの“勇者”との体面。
それは充を喜ばせもしたが、いっぽうで密かな不安も与えていた。
なにせ、充と“勇者”マローの現在の関係は、至極微妙なものなのだ。
ジーンがマローの育ての親だという話は、以前にミヤから聞いていた。
そのジーンに、充は愛の告白を受けている立場である。
要するに、“勇者”からしてみれば。
自分の親が自分より若い男を恋人として紹介してきた――。
そのような状況である。
気まずくならないか不安になるなというのが無理な話であった。
だが、結果的に充の心配は杞憂に終わった。
マローはとにかくおおらかと表現するべきか、鷹揚と表現するべきか。
この人ならどんな悩みも笑って吹き飛ばすだろう――と。
そう思えてしまう人柄であったのだ。
また、人との約束を律儀に守る真面目な性格であったり。
世界を救う旅の途中でも、困っている人を見つけるとすぐに人助けに走ったり。
そうしたマローの姿勢は、充が憧れる騎士や英雄そのものであったこともあり。
「ミツル君はそんな風にミヤと出会ったのか。だが、見ず知らずの場所にいきなり放り込まれた状況で、よく初対面の相手を勢いだけで助ける気になったものだな」
「私もお人好しだとはよく言われますけど、どうも放っておけなくて……」
「いや、悪く言うつもりはないんだ。俺も、よくわかると思ってな」
「マローさんもわかります?」
「俺も“水の国”を救う旅をしていたときはそんなことばかりして仲間にあれこれ言われたものさ」
「本当。マローのせいで旅の半分以上は寄り道みたいなものだったわ」
「ああ! さすがは勇者! やっぱりそうなんですね!」
そのため、充とジーンとマローの3人が揃っても、どうということもなく。
明るい調子で酒盛りをはじめれば、充とマローはすぐに意気投合した。
こうして、充は“水の国”の勇者一行と親交を深めることにも成功し。
それは、穏やかな砂漠の船旅さながらに。
異世界滞在生活の滑り出しは、ますます快調、順風満帆となっていた。
賑やかで平穏な船旅。
そこに変化が訪れたのは、甲板に幾本も空の酒器を並べたころであった。
「地中からサソリガニが近づいてるわ。大物ね」
ジーンが顔をあげて、甲板から見える漆黒の砂地に目を向けた。
「サソリガニ?」
「おお、エンシェの好物か」
そこはかとなく聞き覚えのある奇妙な固有名詞の登場に充が首をかしげ。
マローは、これは面白いと立ち上がった。
「この“黒い砂漠”にいる、でかい生き物でな。光に反応して地中から飛び出してくる危ないやつなんだが、そいつの尻尾の毒液が火を噴くくらいに辛いソースになってなぁ。エンシェはその刺激が好きだってよく言ってたんだ」
充の疑問の視線に、マローが解説を入れる――その横で。
ジーンは甲板からふわりと浮き上がると、巨大な斧を出現させた。
「分類上は魔物じゃないけど、下手な魔物よりよっぽど危険な生き物よ。ちょうどいいから――ミツル? 早速だけど、冒険者としての特訓開始よ」
「えっ!? 今から!? 結構、お酒も飲んじゃってるけど!?」
「私としても、そういう突発的な状況でのミツルの対応を見ておきたいの。朝の泥人形じゃ弱くて話にもならなかったでしょ? 冒険者のよくある仕事、食材調達の依頼よ。サソリガニの尾にある毒液を取ってきてちょうだい。量はほんの少しでいいから」
そして、ジーンはそう言うや、充の返事も待たず。
身体の横に浮かべていた斧を、上空へと放り投げた。
状況を掴めないまま斧を目で追った充に、
「ジーンの特訓はいつもこんな感じだからな。ミツル君も今のうちに慣れておくといい。とりあえず、今は臨戦態勢になっておいたほうがいいぞ」
マローからの助言が飛び、
「――はいっ! わかりました!」
充は大急ぎで立ち上がると、自分も剣を抜いて構えた。
めまいを起こすほどに黒い、砂漠の上。
雲1つない、晴れ渡る青空の下。
くるくるとまわる戦斧が、日の光を反射してギラついた光を散らした。
その直後。
反射光に釣られるように、船の真横の斜面が闇を吐いた。
「おおっ!?」
墨で塗り潰したよりも黒い、砂漠の砂の下から、巨大な生物が現れる。
縦にも横にも巨大な、四角く硬質な見た目の生物。
動物園で見るゾウやキリンよりもはるかに大きい、怪生物。
あまりの巨体に全貌が掴めなかったが、長い脚をいくつも生やしている。
ひときわ太く目立つ、尖った尻尾を空高く掲げている。
名前のとおり、カニかサソリに似た生物なのだろう。
それが、四角い身体の上部から突き出た2本の目でこちらを見ていた。
「これが――」
これがサソリガニか、と充が口に出すよりも早く。
丸太のような複数の脚をガシャガシャと鳴らすその巨大生物は。
長い脚を船の縁へ、思い切り叩きつけた。
砂上船も船体が50mはあろう大きさであるにも関わらず。
その船を見下ろし、のしかかるように脚で抑えつけてくる相手に対して。
まるで伝説のなかでクラーケンに襲われる船の有様のごとく。
巨大生物に取り付かれた船は、一瞬で船体を斜めに傾かせた。
和やかな酒盛りから一転。
それが、戦闘開始の合図となった。
そして戦闘開始を知らせる、サソリガニの急襲により――
「――ぁあっ!?」
勢いよく傾いた甲板に弾かれ、充は空中に放り出されていた。
視界が回転し、空の青、砂漠の黒、浮かぶ船が目まぐるしく入れ替わる。
サソリガニは、当然のように空中で身動きの取れない獲物を狙う。
巨大な尻尾が、充の胸元目掛けて高速で振り下ろされた。
赤黒い艶の、硬質な殻に覆われた毒の尾が、眼前に迫る。
先の泥人形とは比較にならない速さである。
『防げるか?』
『やってみます!』
充は迫る毒針をなんとか正面に捉え、剣の腹を盾代わりにして刺突を受けた。
金属質な甲高い音と火花が飛び散る。
剣を握る腕から全身へと猛烈な手応えが伝わる。
それらをほぼ同時に充は知覚し――。
それと同時に、衝撃に耐えきれなかった剣が折れる手応えを感じた。
「――っ!?」
まさか、折れてしまったのか。
せっかく“水の国”ではじめて買った剣だったのに。
いや、それよりも今は。
剣を貫いて、自分の胸に毒針が迫っている。
このままではまずい。
なんとかしなければ。
その瞬間、充の脳裏に膨大な思考の波がよぎり。
混乱するよりも早く、充は即座に次の行動に移っていた。
『――“竹火”!』
口で呪文を唱える余裕もない。
そう判断した充が“念話魔法”による呪文の詠唱をおこなったのだ。
呪文を唱え終えるや、ほかのなによりも早く、魔法が発動した。
折れた剣の切っ先に代わり、緑の炎が新たな刃となり。
折れてしまった剣に代わり、魔法の刃でサソリガニの攻撃を受ける。
炎の刃は、しっかりと質量をもっているかのように毒針を受け止め――。
次の瞬間、充の身体は船の甲板に向かい、弾き飛ばされていた。
朝の泥人形のときと同じ、体格差の猛威である。
激突する、衝撃に耐えねば、そう思考を巡らせた充であったが。
しかし、その身体はふわりと減速し、甲板上へと軟着陸した。
横を向けば、傾いた甲板を無視して宙に浮くジーンが、目配せをしてくる。
どうやら、彼女の魔法で受け止められたらしい。
『ミツル、大丈夫?』
『ありがとう……ピンポン玉になった気分だ……』
『ピンポン玉――ミツル君の国には変わったものがあるんだな』
“念話魔法”で仕切り直しの会話を挟み。
充は、傾いた甲板の上でなんとか立ち上がった。
そのあいだも丸太のような脚が2本、3本と船上を暴れている。
この巨大生物は、どうやら脚先に可動する無数の鉤爪が生えているらしい。
鞭のように唸る鉤爪が、甲板に立つ人間を切り刻もうと蠢いていた。
よくこの船が砕けないものだと思えるほど、嵐さながらに揺れる甲板で。
充は戦況を把握しようと、視線を周囲に走らせる。
すると――見れば、マローは鉤爪の猛攻をことごとく防いでいた。
まるで両足が甲板に吸い付いているかのような足取りの“勇者”は。
潰しにかかってくるカニの脚を、鮮やかに避け、ときに剣で弾き。
充がジーンの依頼を達成するまで、余裕の持久戦の構えである。
ジーンもまた、なにもせずに浮いているだけではない。
よく見れば、四方から襲ってくる鉤爪が、彼女の周囲で弾き返されている。
自身の周囲を回転させている高速の剣で、すべての攻撃を防いでいるのだろう。
刃の閃きと火花が、紫陽花のごとく彼女の周囲に咲き誇っていた。
それらを確認した充は、2人の姿に見惚れている場合ではない、と。
すぐに戦線に復帰するべく、標的の尻尾を探して頭上に視線を走らせ。
そこで、宙を舞う自分の剣の切っ先を見つけ、それに釘付けとなった。
折れた刃にべったりと付着した赤黒い液体。
血ではない。自分は怪我をしていない。
あの剣は、サソリガニの毒針を正面から受けて折れたもの。
折れた拍子に毒針に貼り付いたままになっていたのか。
それが、サソリガニが暴れているうちに剥がれて落ちてきたらしい。
ならば、あれこそが――。
充は“念話魔法”で“雪花”を発動させ、甲板を駆けた。
足裏を氷で甲板に接着させては剥がしを繰り返し、体勢を維持する。
こうすれば、傾いた甲板の上でも遠慮なく駆けられる。
進路を阻む鉤爪も、炎の剣で弾き返す。
吹き飛ばされそうになる身体も、足裏を甲板に貼り付けることで耐えた。
足の骨が砕けそうな無茶も、ミヤの魔力で強化された肉体なら可能である。
時間にすれば僅か数秒。
しかし充にとってみれば全身の血液が沸騰しそうなほどに濃密な時間を越え。
ついに充は、落下してきた剣の切っ先を掴み取り、
「ジーン! 尻尾の毒液って、これ!?」
思わず大声で叫んでいた。
悠然と巨大生物の猛攻を防いでいたジーンが、その声に、ひょいと振り向く。
「ええ、そうよ。やるじゃない」
充が差し出した切っ先を見て、ジーンはにやりと笑みを浮かべた。
さらに、マローもまたカニの踏みつけを躱しながら充の戦利品を見て、
「おお、やるな! それなら、こいつを船から引き剥がすぞ!」
一声叫ぶと、甲板の縁に向かって駆け出した。
必要なものを手に入れた以上、継戦も長居も無用だ――と。
さすがは歴戦の勇士。
その行動は早かった。
船の縁に駆け寄ったマローは、船を抑えつけるサソリガニの脚を――。
巨木のように太く、赤黒い甲殻に覆われた脚部を、すべてかち上げた。
その腕力はどれだけ並外れたものであったのか。
サソリガニはマローの一撃に、あっさりと脚を弾き上げられ。
次の瞬間、巨大生物と船のあいだに隙間が生まれていた。
『船ごと加速するわ。甲板にしがみついて』
そこを見計らい、ジーンが船の甲板に手を触れた。
迷わず、充は甲板に腹ばいとなってしがみつく。
途端、船はジーンの魔法の力で打ち出され、猛烈な勢いで急発進した。
「――速ぁっ!?」
「さらば立派なサソリガニさんよ! 毒液はありがたくいただいていくぞ!」
『2人ともお疲れ様。あと、しゃべると舌を噛むわよ』
船は弾丸のごとく、カニの脚の林を抜け、尻尾を潜り、やがて――。
闇色の砂漠のなかに、赤黒い甲殻の姿は溶けて消え。
砂上船は巨大生物を置き去りにして、平静な船旅へと戻っていた。
その後、サソリガニとの交戦を無事に乗り切った充であったが。
しばらくして、戦利品の毒液も小瓶に移し替え。
充の息も整い、ジーンによる先程の戦闘の反省会が開かれていたとき。
目的地の採石地に向かう、行きの船旅最後に彼を待ち受けていたものは。
「さ、ミツル? 朝の戦闘とさっきの戦闘を経験して、自分に足りないところや伸ばしたいと思うところは見つかったかしら?」
「んー……」
「ミツル?」
「あ、ごめん……ぼーっとしてた……」
「もしかして調子悪い? 大丈夫?」
「いや……なんだか、ものすごい眠くなってきた……酔いがまわったのかな……?」
緊張の糸が切れた直後を狙いすましたかのように襲ってきた――。
猛烈な睡魔であった。
「あら。もう二刻をだいぶ過ぎてるわね。眠くて当然よ。船室に案内するからついてきて。マローは甲板で見張りね」
「ああ、任せろ」
「ああー……すみません、お手数を……」
眠たげな様子の充を見て、ジーンたちは声をかけ合い。
ひとまず突発的特訓は、一時休憩の運びとなった。
充は、2人のやり取りを靄のかかる思考のなかで聞きながら。
この世界は一日の長さが日本に比べてかなり長いのだった、と。
そのことを改めて思い出していた。
砂漠の上は、綺麗な青空が広がり燦々と明るい。
それに加えて、先の鮮烈な巨大生物との邂逅。
そのためについうっかりと、時の経つのも忘れていたが。
たしか“水の国”の一刻は8時間以上の長さである。
つまり、今日は“水の国”に来てからすでに16時間以上。
日本での出発前の準備時間も含めて、20時間以上活動していることになる。
眠くなって当然の時間であった。
「ああー……こんなに空が明るいと感覚が狂うけど、“水の国”の人たちはみんな明るいうちにも寝るんだ?」
「もちろんよ。大抵の人は昼に2回、夜に2回寝るものよ」
「なんとなく、“水の国”の人は起きている時間も長いのかと思ってたよ……これ、何日かしたら体調崩しそうで怖いなぁ……」
白夜や極夜のある地域の人の生活スタイルを参考に調べておけばよかったか。
充は、朦朧とする頭でそのようなことを考えながら。
ジーンに導かれるまま、ベッドの置かれた船室へと誘われ――。
「じゃあ、私と一緒に寝ましょ」
「――いやちょっと待って!?」
「ほら、どんな場所でも眠れるっていうのも、冒険者の素養よ?」
「待って待って引っ張らないで! いや、ちょっと、ジーンめちゃくちゃ力強くない!? ちょっ……マローさん! 助けて!」
旅先の初日らしく――。
普段との生活環境の違いというものを、存分に味わうのであった。
※大航海時代……15~17世紀にヨーロッパの人々が世界各地へ航路を開いていた時代のこと。キャラック船やガレオン船と呼ばれる船が活躍していたが、これらの船は船首や船尾が船体中央の甲板より高い構造となっていた。
※花蜜酒……ここでは、自然に発酵する蜜を持つ花(日本の存在する世界でいうヤシのようなもの)の花蜜を集めて造った“竜の盾を構える町”の特産品のこと。強い芳香と甘みが特徴。
※ヤシ……花蜜が天然の酒になっているものや、樹液を放置しておけば勝手に発酵するものなど、酒の原料として使われることが多い植物。そのほか、食用油や石鹸、砂糖の原料になるなど多岐に渡る用途で利用されている。
※ライスワイン……ここでは、米で造った“終焉と始まりの町”特産の酒のこと。どぶろくのような見た目をしている。
※クラーケン……日本の存在する世界において、船よりも大きなタコやイカの姿で描かれる伝説上の海の怪物。
※白夜と極夜……一日中太陽が沈まない(白夜)、または一日中太陽が昇らない(極夜)現象のこと。南極や北極に近い地域で起きる。場所により、白夜(極夜)が数ヶ月続くところもある。




