7/8
闘いはドーパミン
遂にスーツを完成させた。快楽が足らない。
頭が働かない。
この瞬間僕と摘出機は役立たずのスクラップになった。抽出機の電気回路が筋トレの汗でショートしてしまった。やはり筋トレなどムダの極みだった。
残りの電力で何とかさっきの悪漢を懲らしめようと決意した。
さっきの悪漢は校門に座って獲物を探していた。スーツの力で高く飛び上がり、スマホキャッチ用に開発した糊射出機でモヒカンを引っ張った。これ完全にスパイダーな男だなと思いながらモヒカンを引き抜いた。
悪漢の悲鳴が聞こえる。聞きつけた下っ端が大勢集まった。
しまった。ドーパミン欠乏でここまで予想していなかった。悪漢に体を掴まれ、何度も殴られた。
マスクの一部が破けて、顔が露出した。
悪漢は怒りに任せて僕を投げ飛ばした。
「ンァァァ!キサマ生かしておけばノコノコと!今度はぶち殺す!」
体は死ぬほど痛かった。でも、バカが自分に怒る姿を見て快楽を得た。
『快楽再注入しています。』
だんだん頭が冴えて来た。リアクターも再起動した。そして直感と思考が一致した。
雷撃の様にその答えが証明された。
この群がった馬鹿どもの掃除をすれば、世の為にも余の為にもなる事を。




