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時間事故
時間旅行を終えると、部室に再び放り出された。さっき送った発明品が散らばっている。他に発明品はない。
間違いない。
ここは4年前の学校だ。
選挙で投票され、この学校の総理大臣になり、持ち前のトークスキルと財で弱小国家日本を押し上げ、アメリカや、中国を凌ぐ影響力を持った大国家へと成長させたあの男。
『太杉値苦態』それが当選した年である。
元の時間軸では、ポッと出の値苦態は、突如出馬し、投票で支持率九割九分を得た。
そこを狙う。
値苦態を討てばWi-Fiロック・ダウンを阻止できる。
僕は学校を出た。4年前の学校には警備ロボットはいなかったのか。あまりにもスムーズに出ていけた。学校を振り返り、愕然した。僕らしくなく、尻もちを着いてしまった。
かつての弱小国日本が建てた国立校はこんなに酷かったのかと思ってしまった。
学校は校舎に無数のヒビが入り、落書きがされていた。窓ガラスには穴が開き、コウモリが陽を恐れてそこから学園に入り込んだ。
僕は時間旅行の最中、何か重大な事故を起こしてしまった様だ。




