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37:そろそろ終わりだ!
「う、うわっちぃっ!?」
隕石並みの速度となったボールが身体を数センチ単位で掠める。
剣身で頭上を隠す。
エリュンケラーの特殊機能のようなもので身体の周りが薄い色のベールで包まれる。
俺に向かって数え切れないほどの球弾が撃たれる。
剣身の間から見えるプリンは狂ったように両手を振り回し、物体を投げまくっていた。
弾の数が少なくなっていくことを俺は音で感じる。
だんだんと弾を投げるペースが下がってきている。
1番の対処法と予想される深遠からの襲撃を使う未だかつてないチャンスだ。
最強五体満足プリンと言えども相手はAI。
弾が無くなればまた補充するに違いない。
その瞬間を狙う。
パワーを溜める時間は変わらず10秒のはず。
一度ミスをしたって何度でも復活する方法はある。
追尾ダガーの初期動作は剣身の片身に手を添え、
横に切り払うように剣を動かすと発動するらしい。
さあ、やつがどんな反応をしやがるか…。




