【01】 埼京線から見る富士山
前書き
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【あらまし】(主人公二人の出会いを描いたコミカルエピソード。速水爽香VS丹沢純也、市役所住民課窓口での第1戦)
2012年4月。新人ボートレーサーの速水爽香(はやみ・さやか・20歳)は、福島県から『ボートレース戸田』に近い埼玉県美浦市に引っ越して来た。デビュー戦が始まる前に、住民票を移しておこうと美浦市役所にやって来たのだった。
爽香は住民課へ行き、最初に番号札を取った。すると住民課受付担当の丹沢純也(たんざわ・じゅんや・30歳)から「書類も書かずに番号札を取ったのか?」と注意される。爽香は丹沢の言い方に腹が立ち言い返す。
二人はあまりの怒りで興奮し、思わず顔と顔が近づいてしまう。同僚たちは「キスでもするのでは?」とハラハラしながら見守る。
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【主な登場人物】
速水爽香 (はやみ ・ さやか) 20歳女 女子ボートレーサー
丹沢純也 (たんざわ・じゅんや) 30歳男 主人公、住民課職員
宮入芽衣 (みやいり・ めい) 22歳女 窓口担当、新人職員
新川直道 (しんかわ・なおみち) 22歳男 窓口担当、新人職員
明石春菜 (あかし ・ はるな) 34歳女 面白い中堅職員
若石元気 (わかいし・ げんき) 26歳男 強気の若手職員
戸部考一 (とべ ・ こういち) 40歳男 冷静なベテラン職員
天満稔江 (てんま ・ としえ) 37歳女 天然な所がある職員
君本早苗 (きみもと・ さなえ) 40歳女 名字に詳しい職員
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【前書き】
●この小説には多くの数字が出てきます。そこで読者の皆様が読み易いように横書きとなっております
●多人数での会話も多いことから、誰が話しているのか、すぐにわかるよう会話の頭に台本形式で、氏または名を付けて表現しました
●本文の推敲・校正、登場人物の整理、後書きにつきましてはAIを利用しております
●この物語はフィクションです。実在の個人・団体、実際のレースとは一切関係ありません。ボートレーサーと市役所職員をモデルに、フィクションとして制作されたものです
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2012年4月
速水爽香
(はやみ・さやか・20歳)は、
埼京線の電車に揺られていた。
この3月に
ボートレーサー養成所を
厳しい訓練の末に卒業し、
4月からは念願の
プロボートレーサーとしての
第一歩を踏み出したばかりだ。
電車が大宮駅を出発し、
武蔵浦和駅と北戸田駅の間を
差し掛かったときだった。
爽香の視線の先に、
突如として雄大な富士山の
シルエットと、
そこへ向かって一直線に伸びる
高速道路の光景が
飛び込んできた。
爽香(うわぁ……!
なんて綺麗な景色なんだろう!)
爽香「♪ 富士は日本一の山〜」
思わず、小さな声で
歌が口を突いて出た。
しばらくして、
爽香は気を引き締めるように
姿勢を正した。
爽香(さて、まずは
美浦市役所に行かなくちゃ)
福島県の実家を離れ、
新生活を始めるために。
彼女は転入届を出すべく、
埼玉県にある美浦市役所の
住民課へと向かっているところだった。




