第55話 企業戦士、偽物。
本作は「企業×能力バトル」をテーマにした物語です。
商談は戦闘。契約は勝敗。
その結果は株価として市場に反映されます。
現場、会議、市場——すべてが戦場です。
気軽に読んでいただければ嬉しいです。
東都本社。
警報。
赤いランプ。
『不正アクセス継続中』
『サーバールーム制圧未完了』
地下フロア。
機島。
大量のモニター。
キーボードを叩く。
「くっそ……!」
「内部から書き換えられてる!」
画面。
海外アクセス。
認証偽装。
社内ID改ざん。
機島
「どこの天才だよこれ……!」
周囲。
東都モブ企業戦士たち。
「機島さん!北側復旧しました!」
機島
「ナイス!」
「そのまま回線守れ!」
サーバールーム奪還戦。
一方。
秘書室フロア。
鳩山。
アヤ。
そして——
リー。
《企業擬態》
姿が揺れる。
社員。
警備。
役員。
次々変化する。
リー、笑う。
「東都って面白いよね」
「“仲間”を信じすぎる」
鳩山
「スパイとしては羨ましいよ」
リー。
「だろ?」
その時。
扉が開く。
機島。
「終わった!」
「サーバールーム奪還!」
アヤ、少し息を吐く。
「助かりました」
機島、笑う。
「いやマジ疲れた——」
鳩山。
止まる。
違和感。
静かに見る。
「……機島」
機島
「ん?」
鳩山
「煙草吸ったか?」
一瞬。
沈黙。
機島、笑う。
「……吸わない設定だったか」
その瞬間。
ナイフ。
ドォッ!!
鳩山、不意打ち。
血。
アヤ
「鳩山さん!!」
機島の姿が崩れる。
リー。
笑っている。
「惜しかったね」
鳩山、壁に寄りかかる。
「チッ……」
リー。
「人を信じる会社は弱い」
その瞬間。
空気が変わる。
アヤ。
髪を払う。
目。
完全にキレている。
「……殺します」
床を蹴る。
ドォンッ!!
超加速。
拳。
蹴り。
肘。
ラッシュ。
リー、防御。
間に合わない。
「ッ——!?」
壁へ叩き込まれる。
さらに。
アヤ。
止まらない。
「秘書室」
一撃。
「なめないでください」
ドゴォッ!!
リー、吹き飛ぶ。
床を転がる。
血。
笑う。
「怖……」
「東都秘書室」
鳩山、小さく笑う。
「怒らせる相手ミスったな」
アヤ。
呼吸を整える。
そして。
拳を見る。
赤く腫れている。
沈黙。
アヤ
「……拳いためちゃった」
篠宮
「え?」
アヤ
「パソコン作業できない」
機島(本物)。
「そこ!?」
鳩山、吹き出す。
「秘書室らしいわ……」
警報が止まる。
モニター。
『東都本社防衛成功』
だが——
市場。
戦争。
海外ファンド。
まだ終わっていない。
ナレーション。
企業戦士たちは、
“会社”を守るため戦う。
時に市場で。
時に情報で。
そして——
時に、拳で。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本作ではバトルだけでなく、企業の成長や株価の動き、
情報戦なども含めて描いていきます。
少しでも面白いと感じていただけたら、
ブックマークや評価で応援していただけると励みになります。
今後ともよろしくお願いします。




