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企業戦士戦線(コーポレート・ウォーフェア)  作者: 凡夫 成


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34/71

第34話 企業戦士、地、割れる

本作は「企業×能力バトル」をテーマにした物語です。

商談は戦闘。契約は勝敗。

その結果は株価として市場に反映されます。

現場、会議、市場——すべてが戦場です。

気軽に読んでいただければ嬉しいです。


関ケ原。


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炎は止まらない。


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裂けた地面。


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噴き上がる熱。


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残っているのは——


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役職ある者だけ。


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東都。


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時任。


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岡田。


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ゴウ。


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風間。


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剛田。


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帝央。


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炎城 レオ。


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風見 カエデ。


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土岐 ルナ。


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一拍。


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時任、前に出る。


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「岡田常務」


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岡田、横目で見る。


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「さがって下さい」


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一瞬。


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空気が張り詰める。


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岡田

「……は?」


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時任

「ここからは、俺の判断です」


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静か。


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だが——


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揺るがない。


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岡田、ニヤリ。


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「……言うようになったな」


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一歩下がる。


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「任せる」


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時任、頷く。


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「行きます」


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■鬼頭・ゴウ vs ルナ


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地面が唸る。


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ルナ

「まだ来んの?」


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ゴウ、踏み込む。


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「道は俺が作る!!」


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ドンッ!!


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地面が砕ける。


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鬼頭、突っ込む。


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「突っ切る!!」


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ルナ、笑う。


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「ウザっ」


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地面が持ち上がる。


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重力が狂う。


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ゴウ

「押し切れ!!」


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さらに砕く。


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鬼頭、距離を詰める。


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ルナ

「しつこ……っ!」


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その瞬間。


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地面が崩れる。


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噴火口。


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溶岩が噴き上がる。


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足場、崩壊。


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鬼頭、止まらない。


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振り返る。


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一瞬、時任を見る。


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「……あとは任せた」


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走る。


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ゴウ

「待て!!」


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間に合わない。


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ドンッ!!


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鬼頭、体当たり。


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ルナを巻き込む。


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崩れた先——


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噴火口。


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二人、落ちる。


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炎。


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溶岩。


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飲み込まれる。


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ゴウ

「鬼頭ォォォォ!!」


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叫び。


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だが——


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落下の一瞬。


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空間が歪む。


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影。


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何かが、動いた。


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誰も気づかない。


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■風見・炎城


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風見

「……やられたね」


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炎城

「一枚持ってかれたか」


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だが——


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立っている。


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■時任


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静かに前へ。


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「……やる」


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時間が沈む。


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世界が遅れる。


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その時。


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背後。


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「……遅い」


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影。


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影山 朔也。


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その周囲に——


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分身。


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無数。


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同時に動く。


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ドンッ!!


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背後からの奇襲。


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炎城

「っ!?」


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風見

「後ろ!?」


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崩れる体勢。


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一瞬の隙。


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だが——


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影山、膝をつく。


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「……ここまでか」


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分身が消える。


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負荷限界。


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■その瞬間


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——閉じる。


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時間が。


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音が。


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すべてが。


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止まる。


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いや——


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“完結する”。


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次の瞬間。


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すべてが戻る。


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炎城、立っている。


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風見も無事。


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影山の奇襲は——


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“なかったこと”になる。


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時任

「……またか」


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理解できない。


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遠く。


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帝央 本社。


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時任 三郎。


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静かに立つ。


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「終わりだ」


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それだけ。


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関ケ原。


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炎はまだ揺れている。


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鬼頭はいない。


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ルナも、いない。


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残された者たち。


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ナレーション。


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戦いは終わらない。


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だが——


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確かに、


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何かが失われた。


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そして——


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まだ、戻ってくるものがある。


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戦場は、次へ進む。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

本作ではバトルだけでなく、企業の成長や株価の動き、

情報戦なども含めて描いていきます。

少しでも面白いと感じていただけたら、

ブックマークや評価で応援していただけると励みになります。

今後ともよろしくお願いします。

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