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第13話 企業戦士、配置転換。

本作は「企業×能力バトル」をテーマにした物語です。

商談は戦闘。契約は勝敗。

その結果は株価として市場に反映されます。

現場、会議、市場——すべてが戦場です。

気軽に読んでいただければ嬉しいです。


朝。


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東都建材、本社。


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静か。


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誰も、いつも通りに振る舞えない。


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掲示板。


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一枚の紙。


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人事異動


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中田祥子 退社


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それだけ。


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誰も騒がない。


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だが——


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全員が理解している。


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(……消された)


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言葉にしない。


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それが、企業戦士。


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秘書室。


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空いた席。


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アヤが立っている。


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無表情。


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鷹名の声。


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「後任を任命する」


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一拍。


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「桐生アヤ」


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「秘書室室長」


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沈黙。


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アヤは動かない。


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「……了解しました」


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短い。


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だが——


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その声は、少し低い。


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(……足りない)


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誰にも聞こえない。


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場面転換。


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別室。


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書類。


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「庶務二課、設立」


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鳩山 蓮。


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静かに判を押す。


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「……争わずに済むなら、それが一番だ」


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だが、その目は冷たい。


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「流せるものは、流す」


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「それが仕事だ」


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新たな“裏”が動き出す。


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場面転換。


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社長室。


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綾が立っている。


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「……どういうつもり?」


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鷹名は何も言わない。


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「説明して」


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沈黙。


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「あなたがやったの?」


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一歩、踏み込む。


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「中田を——」


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空気が張り詰める。


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鷹名

「必要だった」


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その一言。


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綾の目が変わる。


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「……は?」


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「会社のためだ」


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「利権を取った」


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「結果だ」


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「ふざけんな」


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初めて、感情が乗る。


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「人一人を切って——」


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「それが“正解”?」


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鷹名は動かない。


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「企業は結果で語る」


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「感情では動かない」


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沈黙。


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綾が笑う。


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「……最低」


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そのとき。


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ドアが開く。


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岡田。


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「そこまでにしとけ」


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間に入る。


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「どいて」


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岡田

「無理だな」


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二人の視線がぶつかる。


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「……あの人、守れなかったくせに」


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綾の一言。


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岡田の拳が止まる。


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何も言えない。


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沈黙。


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綾がポケットから紙を出す。


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机に置く。


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「退職届」


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「今日付けで」


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岡田

「……おい」


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「もういい」


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「こんな会社」


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一瞬。


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「……壊れてる」


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背を向ける。


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ドアへ。


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止まらない。


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そのまま、出ていく。


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静寂。


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岡田が小さく息を吐く。


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「……行かせたのかよ」


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鷹名

「選んだのは本人だ」


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冷たい。


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場面転換。


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地方。


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山。


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時任。


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座っている。


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動かない。


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ミツキが立っている。


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「……終わった?」


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時任は答えない。


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「有給扱い?」


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「傷病手当でも出るんじゃない?」


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軽く言う。


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だが——


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「現実から逃げるなら、やめなさい」


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沈黙。


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時任

「……守れなかった」


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ミツキ

「当たり前でしょ」


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即答。


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一歩、近づく。


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「いい?」


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「企業戦士の能力ってのはね」


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「“働き方”そのものなの」


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風が吹く。


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「あなたの場合——」


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「サービス残業」


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「サービス早出」


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「賃金に反映しない力」


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一瞬、間。


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「正気じゃない」


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時任の目が揺れる。


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「だから強い」


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沈黙。


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ミツキが続ける。


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「岡田はね——」


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「殴ってでも契約を成立させる」


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「昔から、ずっとそう」


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「だから“通す”力になった」


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時任の拳がわずかに握られる。


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「私は——」


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「繋ぐ」


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「全部、繋げて支配する」


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「だから、植物になった」


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一歩、下がる。


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「じゃあ、あなたは?」


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沈黙。


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時任の呼吸が変わる。


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(削る……?)


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(通す……?)


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「……違う」


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小さく呟く。


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「俺は——」


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言葉にならない。


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ミツキが笑う。


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「いいわ」


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「そこからよ」


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「壊れていきなさい」


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風が強く吹く。


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時任の目が、変わる。


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企業戦士としての“再起動”。


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場面転換。


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本社。


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中田の席。


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誰も座らない。


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アヤが一瞬だけ見る。


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そして——


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自分の席へ。


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「……始めます」


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新体制。


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だが——


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何かが、欠けている。


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企業戦士たちは。


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失ったものを抱えたまま——


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前へ進む。


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戦いは、さらに深くなる。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

本作ではバトルだけでなく、企業の成長や株価の動き、

情報戦なども含めて描いていきます。

少しでも面白いと感じていただけたら、

ブックマークや評価で応援していただけると励みになります。

今後ともよろしくお願いします。

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