表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嘘と煙の仮面舞踏会  作者: 男鹿七海
41/58

共有

「宗親クンの寝起き、やっぱヤバイ。ギャップがハンパねぇ」

 吾妻と二条と紫羽は、昼食に焼肉を食べに来ていた。

「龍一お兄さん、もうその話いいよ」

 紫羽から俺だけ距離感じるからと、敬語で話すのをやめた二条。自然に話しているように見えて、どこかぎこちなさがある。

「そうだ、宗親クン。可愛い龍臣について教えてやろうか?」

「え!知りたい!」

 二条は食い気味に、紫羽が提示した話題に食い付く。

「おい、ちょっと待て龍一。何話す気だ」

 吾妻を無視して紫羽は話し出す。

「修学旅行の時の話なんだけどさ、ベッドデカかったから俺と龍臣で一つのベッドで一緒に寝たのよ。朝目覚めたら、龍臣が俺の事抱き枕みたいにしてて、もう力強い上に俺の顔が龍臣の胸元だから息しづらくて。人の事抱き枕にするとか可愛いだろ?」

 吾妻は向かいに座っている紫羽の脛に蹴りを入れる。

「いっ…脛蹴んなよ」

「はい!龍一お兄様、俺による龍臣君の話もしていい?出会った時、超陰キャだと思ったんだ」

「は?」「え」

 二条の思いもよらない発言に、吾妻と紫羽の声が重なる。

「え、何々、宗親クン、それどういう事。龍臣とどんな出会い方したら、そんなん言えんの」

 紫羽は興味津々に前のめりになりながら聴いてる。

 ここで、吾妻は軽くため息をつき、二条と紫羽の会話を眺めながら、淡々と今の距離感を受け止めていた。

「居酒屋で出会ったんだけど、たまたま横に龍臣君が座ってて、顔綺麗だねって褒めたの。後は何が好きか訊いても、今と違って声小さかったから、静かな子なのかなぁって。その後は龍臣君の家で酒飲みながら話してて、俺勢いでキスしちゃって」

「え!?龍臣が言ってたクソ野郎って宗親クン!?」

 吾妻が紫羽に、何と言ったのか、二条は裏でクソ野郎呼ばわりされていたようだ。

「え、龍臣君酷い」

「酷くねぇだろ」

「でね、キスしたら頬鷲掴みされて、陰キャに見えたのははじめだけでした、という話」

 紫羽は飲んでいた水を吹き出す。「宗親クン、初手から行動大胆でスゲェ面白いわ」

「罰として、お前等の肉焦がすぞ」

「駄目!龍臣君の人でなし!」「龍臣ふざけんな!」

 騒ぎの中、吾妻は手を伸ばして焼けた肉を二条に差し出した。

 二条はそれを受け取り、紫羽はその様子を楽しそうに眺めていた。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ