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五話目:最初の夜

僕は、自分の部屋の中をまじまじと見つめた。 

脱ぎっぱなしのパジャマ、整備されていないベット、教科書やプリントだらけの机………こうしてみると、かなり汚いな………… 

でも何より、僕の日常を物語っているそれら全てが、遠いところにあるような気がしたのが少し切なかった。 

…………………これからレイルが使うことになるこの部屋は、これからどう変わっていくんだろう…少し楽しみだ。まさか全く変わらずこのままって事は……… 

「戻ったぞ」 

背後からレイルの声がして、思わずはっとした。 

「しかし…………この部屋……………」 


―うぅ……悪かったな。 


「なんだかんだで、早めに降りていった方がいいと思うが」 


―分かってるよ。……あ、光姉との会話は大丈夫だった? 


「一応おまえが言ったとおり話したが………………」 

なんだかとても顔を赤らめてるところを見ると、よっぽど恥ずかしかったらしい………… 

………ちょっと見たかったかも。 


―じゃぁ降りるか。  












その後は僕にとってはさんざんだった。 

まずレイルが現代生活について全くの無知だということが分かった。 

夕食のカレーを食べる時も、一度も食べたことのない物への驚きを隠すのが大変だった。  

……………おかげで晃姉にめちゃめちゃ怪しまれた。 

その後についても、自分の普段の生活をみっちり付いて教えるのはとても疲れたし、はっきり言って、なんか嫌だった。 

まさか風呂にまで付いていって教える羽目になるとは…………… 


―あぁー……疲れた… 


やっと就寝で、僕は自分の部屋のベットに横になった。 

「まさか風呂まで付いてこられるとは…………」 

レイルが不満そうに言った。 


―僕だって嫌だったよ!  


僕はすかさず言い返した。 

「ところで、明日はどうするのだ?」 


―明日は… 


言いかけて僕ははっとした。 

明日は学校だが、大変なことに気づいてしまった…… 


―明日……………………………テストだ。

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