四話目:姉登場
この話は、ちょっぴりシリアス入ってたりします。
(ホントにちょっぴりですが;;)
僕『達』は家に向かう途中、いろいろなことを話した。
僕からは、現代のことを簡単に説明した。
それから学校のこと。
友人関係や先生、先輩のこと(勿論小春先輩含む)など様々なことを、こっちのほうははかなり詳しく話した。
何しろこれからしばらくはレイルが『僕』として生活するんだから、さっきみたいに接していくと、とんでもないことになってしまうんだから…………
一方レイルからは、『魔族』のこと、自分が封印される以前のことなどを話してくれた。
レイルの話の内容は、よく分からないところがあったが、要約すると…
どうやらレイルが居た時代は、人間や魔族、そのほか様々な種族すべてが一緒になって存在していたらしい。
といっても、『国』というものの中にその種族がすんでいて、国同士の『狭間』といわれる場所でそれぞれの種族が交流していたらしい。
しかし、ある時魔族のものが、勝手に他の種族に向かって攻撃を始めてしまった。
そこから種族同士の大戦争になってしまった。
魔族の王であったレイルは、実際は戦争のきっかけになった攻撃に全く関与してなかったんだけど、他の種族達からの一斉攻撃を受けて、封印されてしまったらしい。
「…………まぁ関与してないとはいえ、元は私の不注意のせいであんな大戦争が起きてしまったのだ。今でも…………少し罪悪感はあるがな」
―……そうなんだ。それで、その戦争の後はどうなったの?
「すべての種族が争ったわけだ。私を封印したときは世界はもうめちゃくちゃだった。…………………たぶんその後、全てが滅びて、今のおまえがいる世界に変わったのだろう」
―そうなのか…………
なんだかとても寂しかった。
自分たちが、自分たちの世界を滅ぼしてしまうなんて。
―あ、その家が僕の家だよ。
僕は赤い屋根の家を指さして(?)言った。
「ほぉ………ここか」
レイルが言った。
―たぶんもう晃姉が帰ってると思うから、鍵あいてると思う。
「ヒカリ? おまえに姉がいるのか?」
―まぁ、一応。
僕がそう言った後、レイルが玄関の戸を開けた
途端―
「光ぅ! もう遅いわよ!」
―わっ
「おっと」
突然玄関にいた(たぶん待ち伏せしてた)晃姉に怒鳴られた。
「あんたの好きなカレーつくって待ってたのに……」
―ああ、ごめん。
僕が言った後、はっとした。
―晃姉には、今の僕の声が聞こえてないんだ………
……………なんだか寂しかった。
いつも普通に会話してて、それが当たり前になってたから、余計。
「……おい、どうすればいいのだ?」
レイルが小声でそっと僕に問いかけた。
―…………すぐに戻るから待ってて、っていっといて…
僕はレイルにそれだけ伝えると、そのまま二階の自分の部屋へ戻っていった。




