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ゴブリンダンジョンの冒険者  作者: わたがし名人


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モンスターハウス



「ではぬしらの検討を祈る」


コタローは白い部屋のような空間にいた。

リンとメイがいないがおそらく似たような場所に飛ばされたのだろう。



モンスターハウス。


何もない部屋にモンスターがひたすら出現し、全て倒すまで出ることができない。

大抵はトラップとして使用されることが多いが、今回の様に修練場として使われることもある。


オボロの提案はモンスターハウスを一人で切り抜けること。

一応救済措置として途中で撤退できる様にはなっているが、コタローたちなら使う必要はないだろうとオボロは確信していた。



モンスターハウスは最初は弱いモンスターから順番に現れ徐々に難易度が上がっていく。

ここも同様でまずは小鬼から現れた。


順調にモンスターを倒していくコタロー。

ここまではいつも通りの戦い方で問題なく進めた。


中盤以降に差し掛かると試験で現れた鎧の鬼や大鬼が沢山現れる様になり、少々苦しくなってきた。


今回の戦いでコタローはある縛りを設けていた。


毒を使用した広域攻撃を使用しない。


これはある意味チートであり、これに頼り過ぎるのはよくないとコタロー自身思っていた。

それに今後毒を撒くことができない状況があるかもしれないので、それに対する戦い方を考える良い機会だった。


今までは毒を外に出すことで様々な戦い方をしてきたが、今回はアプローチを変えることにした。


毒は使い方によっては薬にもなる。


コタローは自身の毒を身体の強化に使用することにした。

実は以前から服用している丸薬の元にもコタローの毒が一部使用されている。

それを今回は自ら体内で行おうとしているのだ。


丸薬を用いてた時はリミッターがかかっていたが、リミッターを外し暴走状態を故意に発生させる。

それを自分の意志で制御する訓練を行おうとしていた。


以前から考えていた案ではあったが、周りに危険がなく一人になれる環境がなかったため機会がなかった。


今の状況はコタローにとってまたとない機会。

存分に試すこととしよう。




全てのモンスターを倒したコタロー。

試した身体強化は無事成功した。また一つ壁を超えた気分だった。


中央に転移陣が現れる。転移陣はオボロの家に繋がっていた。


オボロの家に入ると既にリンがおり、オボロと格ゲーをしていた。


「ぬう、中々やるな」


「リンこのゲームよくやるから得意なんだ」


リンはコタローよりもかなり前にモンスターハウスを攻略していた。


順番に出てくるモンスターの待つのが面倒だから全部まとめて出して欲しいとオボロに頼み、それらを鬼人覚醒により瞬殺し早々に戻ってきていた。


リンの強さは鬼人の中でも上位に位置するものになっていた。



コタローが戻ってからしばらくしてメイもやってきた。


メイは部屋を水で満たし鬼たちを沈め、鮫や蛇のゴーレムを使い一方的に戦っていたそうだ。

部屋を水で満たすのに時間が掛かっただけで苦戦していた訳ではなかった。



無事モンスターハウスを攻略した三人。

このことにより、後にコタローたちの元にとある依頼が届くことになる。




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