結婚の話をしていました。
『
白雪は14歳のある日、お妃様と結婚の話をしていました。
「王子とは仲良くやっているの、白雪?」
「もちろんよ、継母様。」
「16歳になったら隣国へ行ってしまうのね...月日が過ぎるのは早いわ...
ところで、結婚式のドレスどんなのにする?やっぱり白いの?それとも王子の目に合わせて淡い青色とか?若いうちしか着れないピンクとかもいいわね」
「そうね。でもやっぱり結婚式は白で、その後の舞踏会は他の色がいいかな。結婚式はお母様が着ていたものを直して着て、舞踏会は継母様のを直して着るのもいいんじゃないかしら。」
「あら、名案ね!
ところで、凪と最近遊んであげてる?王子とばかりではなくて凪とも遊んであげてちょうだい。凪が拗ねちゃってるのよ...」
「......継母様は知らないかも知れないけど、一時は王子妃になるし、有り得ないけど王妃になる可能性もあるのよ。王子とばかり会っているわけでもないし、凪とだって遊んであげてる。王子妃と王妃の勉強に公爵の妻としての勉強、外交にもついて行ってどんな感じなのかを勉強、姫としての勉強の復習、公務。忙しいの!わかる!?分からないわよね!
口を開けば、王子とはどうなの?やら、凪ともっと遊べやら、凪が…だの。貴女は貴族としての勉強をした後に、王妃になる事が決まってから王妃の勉強をやったけど、私はそれの数倍を一気に学んでいるの!」
「ごめんなさい、白雪」
「いつもいつもそうやって泣きそうな顔で謝ったら許されると思ってるの!?こっちは泣きたくても泣けないって言うのに、凪のことは嫌いじゃないけど凪の方がいつも優先されてて、凪の話ばっかりで...」
「白雪!?待って!どこへ行くの!?白雪!?」
』
「しらゆきひめ、どうしたの?」
「我慢ならなくてお城を出ていってしまったんだ。」