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何でサキュバスなの! ~VRMMO 8時間で別の人生を全うした件について~  作者: じゅんき
第四章

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豪胆女子すげー

夜の間にエンリコの店からドワーフたちを呼び寄せ、ギルドの改装を依頼した。

王都で喫茶を作ってもらったのと同じドワーフだ。名前は知らないけど気さくでよく働くおじさんたち。おじさんなのかわかんないけど、見た感じおじさんぽかった。


向かって右が職安ギルド、左が冒険者ギルドのようだ。

どのような間取りにするのかはジェシカさんとラミレスさんに任せていたのだが、やっぱり職安ギルド側は普通の西洋式のカウンターになっていた。そりゃそうよね、座敷みたいなのは足がしびれるものね。


入って右の壁に冒険者ギルドと職安ギルドの掲示板が設置されている。

赤枠の掲示板が冒険者ギルド、黄枠の掲示板が職安ギルドだ。黄枠の方が大きい。冒険者ギルドの依頼が少ないせいだろう。敢えて衝立みたいな掲示板にしなかったのは依頼量の差もあるけど、入ってきたときにフロア全体が見渡せるほうがいいという考えかららしい。仕切られた感じだとなかなか奥にまで入ってきてくれなさそうだし、何より明るい感じを出したかったからだそうだ。そう言えば明り取りの窓の数が増えている。前に比べて明るく感じたのはそのせいだったのか。


入って左側は丸テーブルが並べられている。

ここでは仲間と軽い打ち合わせや相談が出来るようになっている。長居しないように椅子は無い。この配置だと否が応でも職安ギルド受付前に行かないと依頼は見られない感じね。しかもカウンター寄りの方が冒険者ギルドの掲示板だから、受付が冒険者の視界に絶対に入る。キミとリッチはかわいい系女子だからいい宣伝になるかも。モリノさんもラミレスさんと同じ雰囲気のおっとり系男子だから、座ってても威圧感が無いだろうし。なんかいい感じなのでは?


「今日一日かけて色々搬入して準備して、明日から営業を始めようと思うの。運ぶのギャランさんたちが手伝ってくれるって言ってるし。」


眠そうな目でジェシカさんが背伸びをした。

私もそうだけどジェシカさんもラミレスさんも昨日からずっと現場に立ち会っているのよね。仮眠は取ってたと思うけど大丈夫かしら?体調悪くしないかしら。

ん?ギャランって誰?もしかしてドワーフの棟梁のことかしら?搬入まで手伝ってくれるなんて、ちょっと報酬に色を付けてあげないと。っていうか、誰がお金払うの?報酬額はカミルが決めたのかしら?あとでキヨラさんにも確認しないといけないわね。


「明日からなのはいいと思うんですけど、宣伝はどうするんです?」


だって王都の時は事前にビラ配りを雇ったりしてたけど、ここは完全アウェイでしょ。

全く知られることなくオープンしましたってことになったら冒険者ギルドみたく閑古鳥状態になるんじゃないの?


「アリスさん!ジェシカが領主さんにお願いして、広場の掲示板に職安ギルドの事貼り出す許可をもらったんだ。今日の正午くらいかな。やっぱジェシカってすごいよね!そんなこと思いもつかなかったよ。」


ラミレスさんが手を広げながら自分の事のように嬉しそうに話してきた。

好きねー、ジェシカさんの事。彼女のたくましさを貴方も分けてもらいなさいよ~。

でもなるほど、ジェシカさんもいいところに目をつけたわね。掲示板なんて知らなかったわ。


「それだけじゃないのよ。貼り出し時にはラッパを吹いてもらう約束をしてるの。重要な内容が貼り出されたときみたいにね。ついでに騎士さんたちにビラ配りをお願いしてるの。もちろん巡回のついでにだけど。」


ドヤ顔で腕組みをするジェシカさん。

すごいわ、全て物を利用してやろうという根性が半端ない。普通領主なんかに掛け合う?恐れ知らずの豪胆女子すげー。しかしよくエリオットパパも承諾したものだわ。商人の娘の言いなりじゃない。まわりまわって領内が潤うのかもしれないけど、そこまでやるかな?王子様のお願いだからかしら?それともカミルのネームバリューかしら?



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