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80 対処

ご愛読ありがとうございます。


拙い文章ですが、面白いと思って頂けましたら“ブックマーク”や“いいね”、“感想”等にて応援頂けると幸いです。


これらの応援は執筆に際しての大変励みなりますので宜しくお願いします。

衛兵からもたらされたの住民蜂起のしらせにバースニップは衛兵を問いただす。


「おい!それ程の市民が蜂起だと!?蜂起の理由はなんだ?司祭イムテラと神官ポティロンの身柄を要求とは一体どういうことだ?」

「現時点で判明している事は、領主様と御使い様方が見舞われた本日の爆発事件が要因と考えられます。皆様が御無事であるむねと爆発原因は不明とのしらせは町中に流布されました。その後、教会関係者より先の二名が爆発事件の首謀者との証言が寄せられ、加えて新たな御使い様に対する襲撃をも目論もくろんでいるとの証言までもがもたらされた事に端を発っした模様です」


実在しない爆発事件の首謀者(仮)の登場に、その真相を知るフロレアールたちに動揺と衝撃が走る。

そんな中、認識加速と分割思考を動員して即座に落ち着きを取り戻す。

更には必要となる情報を整理した後に、フロレアールは衛兵を改めて問いただす。


「衛兵さん、間違ってたらごめんなさい。爆発事件の折では見掛け無かった方かと思いますが違いありませんか?そうだとしたら爆発事件のしらせとして町の方々に届けられた内容を教えて貰えませんか?」


フロレアールの従属状態となっている衛兵は彼女からの問に何の疑問も抱かずに速やかに返答する。


「確かに自分は爆発後の捜索及び救助の任には参加しておりませんでした。自分らが住人たちへ知らしめた内容は端的に、“皆様方は無事で負傷無し”、“爆発原因は不明”の二つのみです」


衛兵からの返答から、捜索兼救助に来た衛兵への指示は遵守じゅんしゅされ、余計な情報が加わっていない事を確かめ終える。

次いで住人蜂起に関する情報を求めてフロレアールは再びとう。


「そうですか。ありがとうごさいます。それでは分かる範囲で構わないので首謀者の二人に関する証言について教えてください」

「申し訳ありません。現時点で証言及び新たな襲撃計画に関しての詳細は不明となります。蜂起した住民が多すぎる為、集団を先導、指揮している者の元へ辿り着くこと叶わず。得られた情報は教会を包囲する一団の外周部にいた者たちから聞き得たものとなり、残念ながらその者たちは詳細までは知らないとの事でした」


その返答内容を受けてフロレアールがバースニップへと視線を移して問う。


「との事ですが、領主殿、如何なさいますか?」


その問いには三つの意味が込められていた。

一つは“コレの対処どうすんの?”、もう一つは“首謀者(笑)どうする?”、最後が“爆発原因を隠し通すのか?”とのものである。

衛兵を除くこの場にいる全ての者が問に内包されてる三つの意味に気付いており、領主たるバースニップの決断を待っている。

バースニップは集まる視線に耐えつつこたえる。


「そうだな…。このままは捨ておけん。だが、詳細不明な点も多く、下手な判断も現時点では下せない。だが、私や衛兵たちの力では既に対処可能な範疇を超えているのが実情のようだ…。フロレアール殿、申し訳ないが対処へのご助力願えないだろうか?」


バースニップは遠回しにフロレアールへ、“このまま放置は不味くない?”、“でも、情報足りないから直ぐには答え出すのは無理”、“どうにもならんから手伝って"と告げたのである。

こめかみをを一瞬ヒクつかせたフロレアールが応える。


「仕方がないですね。私も無関係では無さそうなで協力しましょう」


フロレアールより協力の言質げんちを得たバースニップは衛兵へと指示を下す。


「それは実にありがたい。フロレアール殿、感謝する。それでは君、本件には私とフロレアール殿が直々に対処する。この事を衛兵間で情報を共有。以降、衛兵は遠巻きの野次馬的群衆の対処、これは新たな騒ぎの予防を目的とする。加えて人が少なくなっている居住区などの巡回、念の為、空き巣などの防犯に務めてくれ」

「承知しました。お手をわずらわせてしまい恐縮ですがお願い致します。では、自分は本指示を伝え任に着きます」


そう言い残すと衛兵は足早に部屋から走り去って行く。


残された一同は互いに様子を伺い合った後にフロレアールが口火を開く。


「で、改めてたずねるけど領主殿は如何いかがなさるつもりなのかしら?」


そう言ってフロレアールは自身を協力者に指名したバースニップを問い詰める。


「そういじめないでくれよ。仕方がないだろ…だって二千人だぞ!?二千人!!住人の四割以上って、コレはすみやかにおさめないと町の存続に関わる事態だろ!?」

「それは理解出来るけど居ない筈の首謀者(笑)はどうするのよ?こうなった以上、“実験でした。テヘペロ”ってしても許されないわよ?箝口令を敷いた事も露見すれば今後の住民との信頼関係にも影を落とすし、統治にも影響し兼ねないわよ?それと首謀者(笑)をにえにすれば事実を知る一部衛兵からの信を失うわ。最悪は全衛兵からの信を失う事になるわよ?」


その指摘にバースニップは顔を引きしめて応える。


「それは承知の上だ。悪いが司祭イムテラと神官ポティロンの首謀者(笑)には爆発の件を抜きにしても少なからず泥を被ってもらう。もっとも君に対する襲撃をくわだてた様だから身柄は拘束することになるだろうがね。ずは証言の内容を確かめる。その後に教会へと向かい事態の収拾に当たろうと思うのだがどうだろうか?」


バースニップはおのれの考えを述べフロレアールの反応を伺う。


「まぁ及第点ってところかしらね。それで、証言はどうやって確かめるつもりのかしら?教会を包囲してる一団に直接確認するのは却下するわよ」

「それは…、何か妙案はないのか?」


最悪は飛翔可能なフロレアールが居ることから蜂起した住人を先導又は指揮している者の元へと向かう事を考えていたバースニップは言い淀んでしまう。


「仕方がないわね。それでは初めに例の私の像が置かれてる施設とやらに向かいましょうか。そこが今回の住人蜂起の発生地点よ」


住人蜂起の発生地点、フロレアールは探知により多くの人々が一団となり、一斉に教会へと向かう様を認識しており、その後に教会を包囲している事も知っていた。

もっとも人々の動きは判っても行動理由まではわからない為、自身に直接関わりが無ければ捨て置いても良いとも考えていた。

その言葉に嘘偽り無く、また憶測も含まれて居なかった事でバースニップの語気がやや強くなる。


「フロレアール殿、貴女あなたは住人蜂起を知らせを受ける前からその事を知っていたのですか!?そ、それを黙っていた…というのですが!?」


焦りからバースニップはフロレアールを責めるように問いただす。

その問いにフロレアールは冷静にやや冷めた感じで応える。


「それはアナタの思い違いね。私が知り得たのは多くの人がくだんの施設やその近くに集っていた事。その集団が教会に向かったこと。到着後、そのまま教会を包囲した事だけ。それに教会が包囲されてから、そこまでの時間は経過してないわ」




その答えを聞いてバースニップは目を閉じ深呼吸をしてたかぶった気を沈める。


「…ふぅ、済まない。少し感情的になってしまった、申し訳ない。それで施設にいって何か策があるのか?」

「若干名だけど施設には人が残っている様なの。少なくても施設を任される立場にある人物ならば末端の参加者よりは何らかしらの事情を知ってると思うわ。それに…」

「…それに?」

「こっちにはカテジナが居るから話も聞き出し易いだろうしね」


その一言に皆の視線がカテジナに集まる。

急に話を振られたカテジナは理解が追いつかない。


「わ、わたくしですか!?」

「そうよ。貴方(あなたよ、カテジナ)。その施設に常日頃つねひごろ集まってるのって貴女あなたのオトモダチが多いんでしょ?」


フロレアールはカテジナからのこたえを待つこと無く、やや声を低くして言葉を続ける。


「それと口にしないから安心してるのか、それとも黙ってやり過ごそうとしてるのか知らないけど教えて差し上げますね…」


カテジナに再び“キュルルリィン!!”とのフレクサトーンチックな効果音が幻聴した直後に殺気プレッシャーを感じ咄嗟とっさに身構える。


「おい、裸婦像の事は忘れていないからな…。変態カテジナさん、覚悟はよろしいですね。先に施設へ向かい私達が到着するまでに証言内容を得ることができなかったら、この私が貴女あなた仕置ころしますからね…」


カテジナはキャローナからディスりを受けた際に反応も無く、以降は話題にも出てこなかった事から、あわよくば裸婦像の件は忘れるなりして有耶無耶うやむやになれば良いなぁと淡い希望を抱いていたが、その実は激甘な考えだったのである。


「ひ、ひゃい。直ちに向かいましゅわ」


執行猶予判決を言い渡されたカテジナは、そう言うなり勢いよく立ち上がると窓へと一目散に駆け寄る。

恐怖と焦りから震える手でガチャガチャと音を奏でつつ、やや手間取りながら窓を開け放つ。

すると彼女は飛翔で外へと飛び立つと窓を閉める事すら忘れて教会へと急行するのだった。


「おやおや、窓を開けっ放しにするなんて非常識な方ですね…」


そう言ってフロレアールは立ち上がり、ゆったりとした足取りで窓へと向かう。


フロレアールは開いた窓から教会方向に視線を向けて、改めて感知で状況を確かめており、ある事を決断していた。


その様を黙って見ていた一同だったが、カルチナがポツリと呟く。


「金百合様、大丈夫かなぁ…もしも今、黒百合様が窓から飛び出して追いかけたらと想うと…。キャロちゃん、私、想像しただけで怖くて泣いちゃいそう…」


天然娘カルチナからの振りにキャローナがギョッとした表情を浮かべる。


「ちょっと縁起でもないこと言ってから話しを振らないでよ!…まぁ、その状況なら私も同じく泣くわね…確実に。それに追い付かれたらチビって下の方も別の涙で濡れそうだわ…」

「うんうん、そうだよねぇ。キャロちゃん、私にもその気持ち分かるよ。私もガクガク震えながら、きっとお漏らしすると思うもん。それにキャロちゃんは昨日の夜もおしおが凄かったもんね」


他人の目がある状況での天然娘カルチナからのキラーパスがキャローナに直撃する。


「ちょっと!?何言ってんのよ、この天然は!あの、これは違うんですよ、お二人とも視線を逸らさないでください!!って、どうしてバースニップ様は顔を真っ赤にしてって、鼻血まで流しているんですか!?」


キャローナは恥ずかしさから自分の顔がカーッと熱くなり赤面しているのが分かる。

だが、バースニップは明らかに度を越した反応を見せていた。


「い、いや、俺は大丈夫だから気にしないでくれ。あんな事の後だから目のやり場に困ってな…それとちょっと刺激が強すぎただけだ…ゔぅっ!?、ぎ、にじないでぐれ…」


何かを思い描いた瞬間、鼻血の流量が増したバースニップがくぐもった声をだす。

その様にクーヴァが慌ててヒールを掛けようとしたところへ窓を閉め終えたフロレアールが戻ってくる。

バースニップから流れ出てる鼻血量が思ったよりも多かった事からクーヴァを制してフロレアールは完全再生魔術フルヒールを施して止血と併せて失われた血液を甦らせる。

フロレアールは内心では、“鼻血如きにフルヒールって何してるのかしら私”との思いが脳裏に過ぎるが“住人蜂起を収める大役が残っているバースニップを貧血にはしてられないのだ”と自分を納得させる。

その状態のままカルチナとキャローナへと視線を移したフロレアールが口を開く。


「カルチナさん、キャローナさん、お二人とも随分と楽しそうなお話しをなさっていましたね。全て聴こえてましたよ?それにバースニップ殿がこのような様になったのはキャローナさん、アナタが原因ですからね」

「えっ!?」


その一言に思い当たる節がないキャローナは思わず驚きの声を上げる。

それを意に返さずフロレアールは述べ続ける。


「因みにお二方共に先の失神の際に仲良くお漏らしーずになっていましたよ」


フロレアールからの指摘にカルチナとキャローナはギョッとするもお漏らし済みの指摘にアワアワと狼狽うろたえるだけで声が出てこない。

だが、フロレアールの口撃は容赦無く続く。


「そしてキャローナさんがチビるその瞬間、バースニップ殿は飛翔しているキャローナさんの直ぐ後を同じく飛翔で追っておられました。その瞬間は窓が失われた壁の開口部から外に向かって飛び出す直前、そこで静止した状態になりした。決して広くは無い開口部から飛び出る為に横並びでは無く、縦に連なっておりました。決して長くは無いスカートの中身は当然見放題、所謂いわゆるもろパンですね。彼はその特等席で漏れ出る様を鑑賞していたのです。その醜態おもらしさらした本人が目の前でチビるだ濡らすだ言うに事終わらず、痴態を知る相手から前日もおしおが凄かったと指摘され、その羞恥で顔を真っ赤にするのを見せつけされれば、この反応も当然ですよ」


フロレアールからの詳細説明を受けたキャローナは恥ずかしさに耐えきれず両手で顔を覆って円卓に伏せて叫び声をあげる。


「いやぁぁぁーー!!もうお嫁に行けないーーー!!」


その様を目にしたカルチナがキャローナに駆け寄り、頭を抱える様に抱き着く。


「大丈夫だよ、キャロちゃん。私は気にしないから。安心して…」


そう言ってカルチナはキャローナの頭を優しく撫でる。

するとキャローナはカルチナの胸に顔を埋めてエグエグと嗚咽おえつながらに問いかける。


「ヒック…カルチナ、私ね、よごれちゃった…。ヒック…けがされたの…。こ、こんな私でも…良いの…?」


そう言ってキャローナは恐る恐る顔を上げてカルチナを潤んだ瞳で上目遣いで覗き込む。


「言ったでしょ、気にしないって。大好きだよ、キャロちゃん…」


カルチナはそう言ってキャローナの顔を両手で優しく押さえ、顔が少し上向きになる様に持ち上げる。

すると自らの唇をキャローナの涙と鼻水でベタベタな唇へ気にする素振りも見せずに押し付ける。

そして直ぐさま舌を押し入れなぶるようにキャローナな口内を激しく陵辱する。

“グチュ”、“ジュルジュル”との淫靡いんびな音に加え、キャローナの“んっ、んっんー”との何かに耐えるような声が漏れ響く。

“ぷはぁ”との呼吸とも小さな叫びとも受け取れる音に併せてカルチナがキャローナの唇を解放する。

時間にして数十秒程度ではあったが口虐から開放されたキャローナは完全に堕ちていた。

キャローナの顔は涙と鼻水に加えて涎でベトベトではあったが、その表情にうれいは無く、トロ顔を浮かべてほうけていた。

そんな表情を見つめながらカルチナが優しくささやく。


「キャロちゃん、今日の口付けは涙と鼻水で少し塩っぱかったね。でもね、例え鼻水塗はなみずまみれだっとしてもキャロちゃん相手なら私は気にしないの。だからね、よごれたとかけがされたと気に病む必要は無いし、そんな悲しいことは言わないで」


そう言ってカルチナは再びキャローナの唇へ己の唇を重ねるが、今回はなぶるような荒々しいものではなく優しく触れ合う程度のものであった。


少しして唇を離したカルチナが自身とキャローナに浄化を施し、二人は様々な体液塗たいえきまみれだったのが嘘の様にたちまちち身綺麗か姿に変わるのだった。

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