005 初めての野営
本編中頃に若干の性的な描写が含まれております。
また、性的な描写が苦手な方は該当箇所を読み飛ばすか本編の閲覧は御遠慮下さい。
ご愛読ありがとうございます。
拙い文章ですが、面白いと思って頂けましたら“ブックマーク”や“いいね”、“感想”等にて応援頂けると幸いです。
これらの応援は執筆に際しての大変励みなりますので宜しくお願いします。
生まれ育った故郷から初めて外の世界に出た私フロレアール。
外套のフードを被りつつ街道を近場の町に向かって歩んでいる。
フードを被っているのは傾国の美貌で無闇に相手を魅了して従属させない為である。
初めて見る村の外の景色や今後の展望に胸を高鳴らせて意気揚々と町をめざして歩みを進めるのであった。
その夜は初めての野営ではあったが、野営場所は村の人たちから教えられた通りに街道から少し離れた林の中にした。
ある程度の人数での旅であれば野営場所は街道近くでも構わないそうである。
しかし、一人旅や少人数の場合には他者から狙われる事に繋がり兼ねないので、街道沿いの野営は避けなければならないそうだ。
ただし、林と森を勘違いした場合には、魔物やモンスターが生息している恐れもある事から、日が暮れる前に野営場所を決めることが大切なのだそうだ。
アドバイスに従い街道近くの林の中に野営場所を確保する。
私は精霊魔術により水の用意や火起こしが可能な為、野営といっても特に苦とする様なことは行う必要がない。
また、薪についてもマジックバックにそれなりの量が入ってたことから本日は薪拾いは行わなかった。
「初日位は薪拾いをせずに楽をしてもいいよね。明日からはちゃんと拾うからね」
私は独り言をブツブツ言って自身のサボりを正当化するのであった。
食事の準備も調理スキルを保有している事から特に問題なく手際良く調理が進む。
香ばしさを出すために先に一口大にカットベーコンを炒め、次いでスライスしたタマネギを炒めた後に水を加え、スライスした人参とマッシュルームを加えてひと煮立ちさせて塩で味を整える。
作ったスープと黒パンの夕食となり、流石に村にいた頃よりは簡単な料理ではあったのだが、それでも普段より美味しく感じたのは気の所為ではないと思えた。
一人での野営では食事を終えた後には本来ならば短時間ながら貴重な睡眠をとるのが鉄則である。
それは夜行性の魔獣たちの活動時間帯は襲撃に備えて不寝番をしなければならないからである。
しかし、村からの旅立ちと初の野営による興奮の影響か徒歩移動による肉体的な軽い疲労は感じられるものの眠気が訪れることは無かった。
村の人達から辛いと聞いていた不寝番は思った程ではないのかもとボンヤリ考えながら初日を改めて振り返ってみた。
初めての村から離れた見知らぬ風景や土地、そして一人旅の徒歩移動の後の野営準備、大変だから無理はするなと警告を受けていたが、初日を終えたけれども想っていたより辛くはなかったなぁ。
涙ながらに村を発った後は誰一人ともすれ違う事が無かったのには愕然とした。
私の故郷って想像以上に田舎だったのね。
困ったことを強いて挙げるのなら、野外でのお花摘みは開放的だったけど誰かに見られている訳でもないのに謎の気恥しさからスムーズに用を足すこと出来なかったのには参ったくらいかな。
その内慣れるとは思うけど...。
言っておきますけどそっちの趣味はないからね。
...でも、あの開放感は悪くはなかったというか少し興奮していたのかも...、って言わせるな恥ずかしい。
気恥しさと共に感じていた開放感を思い出していると徐々に興奮が高まる。
幸いなのか当然ながら周囲には誰も居ない。
となると、今この場で、野外で行為に及んでも咎めるものも覗くものも当然居ない。
意識し始めると興奮は加速しながら増してゆく。
徐々に徐々にと呼吸が浅く早くなる。
次いで頬が紅潮し全身が次第に熱くなるのを感じる。
そうなってしまうと特に意識することも無く、まるで導かれる様に左手指が胸頂きへ、右手指は下腹部へと配される。
そして各々の手指は細かく小刻みに動き、時に軽く摘むなどの刺激を加えはじめる。
僅かな時間でクチュクチュと卑猥な音が小さく響き始める。
...、何これ、いつもより凄く濡れてる。
「んんっっ...、はぁぁ。」
それに敏感になってて凄いの。
「あぁぁん、コレダメ、止まら、ないよぉぉ。んんっっ♡」
こうして淫乱スキルが功を奏してしまいつつ夜は更けていくのであった。
初めての野営は、焚き火の前で一人運動を満足するまで十二分に堪能しつつ、不寝番?を終えて、無事に日の出を迎えたのであった。
うん!?昨晩はお愉しみでしたねって?なんの事かサッパリ分かりませんよ。
さてと、寝不足で少しぼ~っとする頭のリフレッシュをするのと昨夜の運動でかいた汗などをスッキリ流す為にも体を洗って身綺麗にしますかね。
本当ならお風呂に入るのが一番いいのだけど取り敢えず精霊魔術でチャチャッとキレイキレイしましょうかね。
一般的な洗浄は魔術で水を生み出し、水に汚れを移し取り、汚れを洗い流す。
作り出した水を用いる為、基本的に冷水浴になるのである。
旅の間は襲撃などの恐れから基本的に着衣したままで洗浄を行う。
うん?サービスが足りない?そんなクレームは聞き入れませんよ。
それはさておき、私は真夏の茹だるような暑さでもない限り冷水浴をする趣味は持ち合わせていない。
その為、私は普通であれば不可能に近い相反する水と火の精霊魔術をステータスに物を言わせて無理やり合成魔術として行使することで温水を生み出す。
「うーん、これくらいでいいかな」
何回か少量のお湯を作り出し温度の調整を終える。
それでは温水洗浄を始めるとしますか。
改めて意識して合成魔術による温水洗浄を始める。
当然ながら身に着けている衣服が濡れて体にピッタリと貼り付いてくる。
そうなると否応なしに、たわわな胸やキュッとくびれたウエスト、そしてハート型のプリっとしたヒップなどのボディーラインがくっきりと浮かび上がり、実に艶かしい姿になる。
「うんうん、サービスサービス。満足したかい?」
誰に見せるでも聞かせるでもない独り言を発しつつ洗浄を進める。
次いで濡れた体と衣服から水分と共に体や衣服から汚れを移し取り除去する。
仕上げに風と火の合成魔術を組み合わせて温風を作り上げて髪などを整えて朝の身だしなみを終える。
この温風も気を付けないと熱風になるし、最悪は炎の竜巻なんて代物になる。
合成魔術は組み合わせによっては想像を超える威力となるから注意が必要となるが奥が深い。
と、色々魔術について考えていると地魔術で浴槽を作り出し、合成魔術で湯張りすれば、野営でも比較的簡単に風呂に入れる事に気付く。
でも、周辺の警戒とかの問題もあるから直ぐには無理かなぁ。
お風呂問題については引き続き検討することにしよう。
さて、身綺麗になった後はマジックバックから取り出したもので簡単にサンドイッチを拵えて朝食を済ませる。
最後に地精霊で焚き火跡を地中に埋めて二日目の移動が開始となったのであった。
合成魔術は本来ならば賢者のスキル保有者飲みが扱える秘術であり、必殺の一撃として繰り出すものとなります。
本分にも記載されていますが火と風による炎の竜巻、他には火と地による溶岩流や溶岩弾などがあります。




