クラン2
「クランの設立ねー」
良いかもしれない。でも、なんかあるんじゃないのか?
例えば、月に金をなんぼか入れなくちゃいけないとか…。活動報告とか…。
どれも面倒臭い。
「……とりあえず澤田呼んできてくれ」
「はいはい」
そう言ってファフニールは部屋から駆け足で出て行った。
「なんか定期的にやらなきゃいけない事ってある?」
「あるわよ。と言って一つだけ。どんなことをしているかとかの活動報告ね」
「それと、拠点がいるわよ」
「拠点?」
「ええ。常にギルドと連絡が取れるようにするために。それと、常時誰かがいないといけないわ」
「ええー…。めんどくせえ~」
「あなた…全部、面倒臭いって言うわね…」
「当たり前じゃん。やりたくない事は全部面倒臭いに入るだろ」
「それでも、やらねきゃいけないことはあるでしょうに」
「そういうのは割り切ってやる」
アイナが「じゃあ、全部割り切れよ」と言いたそうな顔でこっちを見てくる。
「やっほー」
そう言いながら澤田が部屋に入ってきた。
「おー、きたきた。ファフ、サンキュー」
「で、何の話?」
「自分たちでクランとやらを立てないかって話」
「クラン?あれか?ゲームで言うギルドとか部隊とか?」
「そうだな…。それであってると思う。で、やらきゃいけないのが定期的な活動報告で、クランの拠点となるところがいるんだと」
「あー。それはまたきついな。俺達、旅に出るし」
「だろ?」
「でも、なんか特典とかあったりするんじゃないの?」
そう言ってレナを見る。
「そうね…。一番は情報交換がしやすいってことかしら。クランにはランクとか関係ないから、熟練の人からいろんな話が聞けるわ。それに、ギルドからも多少の支援も受けられる」
「情報交換に関しては俺達意味なさそうだな。メンバー、俺達だけだし」
「そうだな。気になるのはギルドからの支援だけど…」
「ギルドからお金がもらえるわ。ただ、全く活動していないとどんどんその数も減っていくけど」
「そうだろうな。なかなかいいとは思うが?どうだね澤田君」
「そうだなー。でも、やっぱり拠点がいるっていうのがなー」
「だよなー」
俺達は拠点に使えそうな建物なんてない。それどころか、自分の家もないし。ホームレス状態の俺達が拠点に向いた建物を手に入れるのは無理だろうな。それに、拠点には常時、誰かがいないといけないという。更には連絡も取り合えるようにしないといけない。そんなことできるのだろうか…。元の世界なら余裕なんだけどなー。
「ここは拠点にしてはどうだ?」
「えっ?」
「……ん?」
ファフが隣で思いもよらない提案をする。
「それ……いいな。採用!」
「ちょっと待ちなさいよ!ここ、私の家なんだけど!」
「いや、そうだけどさー。もうこの手しかなくね?」
「拠点に連絡が取れる人物。もう、ここしかないだろ」
「連絡はどうするのよ…」
「ギルドで言ってたじゃん。離れてても連絡が取れるものがあるって」
「それは設置式の物よ。常に移動するあなた達には向いていないわ」
「へー。でも、なんかそういうのあるんじゃないのか?伝書鳩とか」
「まあ、あるにはあるけど…」
「よし、オッケー。決まりな。それで、クランはギルドに言えば立てられるのか?」
「ちょっと待ちなさいよ。まだ、話は―――」
「そうですよ」
「レナも乗らないでよ――――!!………はあ、まあいいわ。ただし、私の依頼はただにするのよ!それと、私の依頼は断らない事!」
条件付けてきやがった。まあ、俺でもそうするけど…。
「はいはい。でも、薬草採取の報酬はもらうぞ」
「わかってるわよ」
遅くなり、申し訳ない。
一番忙しい時期は超えたので、これからは毎日投稿がんばっていきたいと思います。
(できるとは言っていない)




