表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で波乱万丈  作者: かめロンと深山傍喰
旅に向けて…どうすればいいんでしょうね
65/100

事後報告

「待ちなさい」


 街に入ろうとした俺達は後ろから呼び止められた。


「何だよ、アイナ」

「一つ確認を。空から落ちてきた鉄の人は…あなたですか?」

「…だったら?」

「…いえ、何でもありません。ただ、お礼をしたくて」

「お礼?」

「はい。レナと私達、そしてこの街を守ってくれて、本当にありがとうございました」

「レナは偶然だ。意図的じゃない」

「それでも、ありがとう。私の友人を救ってくれて」


 俺は何も言わずに踵を返し、街に入る。


「私の家に居てくれないかしら?話したいことがあるの」


 俺は振り返らずに右手を振って了承した。





「それで、話って?」


 俺達はアイナが戻ってくるまで城で休憩し、今は夕食をかねて話をしている。


「まずは改めて礼を言うわ。ありがとう」

「いいよ別に」

「そう…。それで話だけれど。あなた達はこれから旅に出るのよね?」

「ああ。そのつもりだ」

「それは今すぐに行かなきゃいけない事?」

「……俺たちに残ってほしいってことか?」

「ええ。あんな襲撃があった以上、何が起こるかわからない。だから―――」

「悪いけど、それには乗れない」

「どうして!?」

「俺達には関係のないことだ」


 そう、俺達には関係のないこと。この襲撃は俺がファフニールの封印を解いたせいだと思っていた。だが、魔物の行動がおかしくなり始めたのはファフニールの封印を解く前。レナ達と出会った時。

 なら、ファフニールと俺達は関係がない。


「……でもまあ、ここはもう大丈夫だろ」

「え……?」

「さっきファフニールに調べてもらった」

「ああ。我が調べたところ、もう、魔物どもは落ち着いている。あのアーマードサウルスが原因だったのだろう。もしくは、アーマードサウルスに何かをした奴らだろうな」

「どういうこと?」

「アーマードサウルスは障壁を張っていた。ファフ曰く、アーマードサウルスはそんなことはできないらしい。200年前の知識と今の知識が同じかは知らないが、同じならそれをした何者かがいるという事」

「でも、それなら…」

「その辺も調べておいた。何かしようとしているような輩はいなかった」


 どうやってファフニールが調べたのか聞いたら「企業秘密だ」と言ってきた。おばえたての言葉だったから使いたかっただけだな。


「そう。わかったわ」

「それで、事後処理はどうなんだ?」

「ええ。あなた達のおかげで死者はゼロ。負傷者は多数だけれど、それほど深い傷もない。街への被害もゼロ。でも、書類が山済みなのよ…」

「……手伝わんぞ」

「そんなこと言わないわ。あなた達、字、読めないでしょ?」

「まあな。話せるし大丈夫だろ」

「依頼書どうやって読むのよ」

「誰かに聞く」

「それで何とかなるの?」

「なるだろ」

「安直にもほどがあるわ…」

「安心しろ。自覚はある」

「……」


 その後は客間で休ませてもらった。

 久しぶりのベッドだから、ものすごくぐっすり寝られた。

 因みにファフニールは人の姿のまま。本人曰く、「こっちの方が街では便利だろ?」という事。

 別で魔法を使わなければ1週間は持つという。

 燃費は悪いらしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ