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Ⅱ D EXTREME『IF I KNEW THEN (WHAT I KNOW NOW) 』(1996)


 今回は90年代に一大ムーブメントを巻き起こした男性R & Bコーラス・グループの中で、過小評価に泣いた実力派アーティスト、Ⅱ・D・エクストリーム。

 彼等のセカンドにしてラスト・アルバムとなった、『FROM Ⅰ EXTREME Ⅱ ANOTHER』(1996) から、『IF I KNEW THEN (WHAT I KNOW NOW) 』を取り上げたいと思います!



 男性R & Bグループ群雄割拠の1993年にデビューした3人組、Ⅱ・D・エクストリームは、同世代のトップ・グループであるボーイズ・Ⅱ・メンやジョデシィとともに、当時最先端のヒップホップと黒人音楽の伝統であるゴスペルを融合させた音楽スタイル、『NEW JACK SWING』のグループとして登場。

 上記2組の様な成功は得られませんでしたが、俺様シサマをはじめ(笑)、日本に住む黒人音楽愛好家からは高い評価を得る隠れた名グループでした。


 中心メンバーには、ニュー・エディション〜ソロ・シンガーとしての活動で世界的な人気と実力を誇るR & Bシンガー、ジョニー・ギルの兄、ランディ・ギルが所属。

 ソングライター〜サウンド・クリエイターである、もうひとりの中心メンバーのD'エクストラ・ワイリーが生み出す名曲を、ディープ・ボイスで男臭く歌い倒すランディは、私の様な口先鼻歌ボーカルが好きになれない日陰者のオアシス的存在でしたね(笑)。



 『IF I KNEW THEN (WHAT I KNOW NOW) 』は、ボーイズ・Ⅱ・メンの『END OF THE ROAD』(1992) に代表される様な、R & Bバラードの王道な曲調。

 歌詞の内容も、去りゆく恋人を想い返し、今身に滲みているこの教訓をもっと早く、あの頃に理解していれば……という、私の大好物な後悔ソングです。


 歌詞の内容とは裏腹に、生音主体のカラッとしたサウンドで、メジャー・キーの明るさも爽快そのもの。

 ランディ・ギルはその男臭いディープ・ボイスという名のブルドーザーで、立ちはだかる大木を1本ずつ確実に歌い倒していき、コーラス担当のもうひとりのメンバー、ジャーメイン・ミッキーを含めてどこを聴いても男、男、男!


 この男臭さ、好きな女性もいると思うんですけどねぇ……何故ヒットしなかったのか……?


 世界的にはマイナーなアーティストでしたが、サブスクやYouTubeにも普通にあるみたいです、安心しました。



 ちなみに、その後の彼等に関しては、特にソロ活動やプロデューサーに転向したといった話も聞かないので、地元で堅気の仕事をしながら教会で歌ったりしているのでしょう。

 ひょっとしたら、ランディの弟であるジョニー・ギルのスタッフに、3人揃って採用してもらえたかも知れませんね。

 

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