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白くてドロドロで


小皿に取り分けた鳥肉とほうれん草の白和え(混入済み)を海人が箸を付けたまま眺めている。


「…どうした」


準粉末プロテインは無味無臭。味も素っ気もないから混入がバレたとは思えないが。


「変と言うか、なんか味薄くないか」


「醤油でもかけとけば?」


「白和えに?なんか変な気がするけど…」


「豆腐だから問題ないよ」


「まぁそうか」


プロテインも大豆由来のタンパク質だったハズだし、合わないハズがない。


大豆製品三種の小鉢で気にせず筋肉増やして?


醤油さしを渡してやると、海人は白和えにチョンチョンと醤油をかけていく。

オレと海人は二人だけで、テーブルを使い、美幸達は座卓で食べてる。


椅子が四脚しかないからなんだが、あちらは楽しそうに話ながら食べているが、オレらは食事中はあまり会話しない。


聞き専が二人と言って過言でもない。


「ごちそうさま」


「お粗末様でした」


食後は、温かいルイボスティーを飲んで互いに一息。


しばらくしたら、海人が目を瞑ってウトウトとし始めていた。

腹が満たされると眠くなるか、美幸達もテレビを見ながらボーっとしている。


全員だらけてる。


異性を感じないのかお前ら。


「眠るなら、ソファにしとけよ」


「ん、ああ大丈夫だよ」


体を揺すられ目を開いた海人が返事をしたが、寝落ち寸前だったらしく焦点があってない。


春香ちゃんは落ちたか。


変わり映えしないいつもの風景だ。


そう、海人が普通にいるぜ。


「そうか、お前女子の中で生きてきたんだな」


「!?」


女の子に慣れすぎて、彼女が出来ないのな。


「俺とお前は違うんだから、この環境に慣れたらお終いだぞ」

「それは絶対違うからね?」


うんうん、きっと自覚がないんだよ。


みんなちっぱいだが、こんな所にハーレムがあったか…。恋愛感情なさそうな面子だが、男ひとりに女複数の状態がハーレムと言われるなら、これはれっきとしたハーレム。


そういや、彼女らは海人にベタベタしない。ちょうど良い距離感ってヤツだな。


―本命はこの中に居る。


とりあえず、妹と言う事にしとこうかっ!!

消去法でいくと、オレの身が危なくなりそうだし、刺激は避けよう。


口にはしないが、これからも友達で頼む。


「美幸ちゃん、奏からスッゴい笑顔向けられてるんだけど?」

「「「わかりました。ハグとセッ「キスまで許します」」」


セッキスって新しい単語がな出来たな?


味方の三崎ちゃんまでギリギリアウト。


「…まったくエロい男だ」


「濡れ衣だっ!?」


「どうしてもと言うなら」


「?」


「三人を攻略してから相手をしてやろう」


「エロゲの隠しキャラでもあるまいし…」


エロゲは、ヒロインをヤり倒して次に向かうヤり逃げの鬼畜。しかも、エンディングやルート目的で女の子を何回も何人もヤり捨てる。そして、好感度上げて即エッチ。

チョロインだらけの上、攻略本までありやがる。海人が、エロゲの主人公でなくてよかったと思うよ。


…もしエロゲの世界だったらVR中に18禁な事される由々しき事態になる。


いや、それ以前に隠しキャラにされるな。


こんだけ近くてどうやってごまかせると?

まぁ、小さい頃に言いふらして自慢してたから今があるんだが、開けっ広げに話していい秘密じゃないと理解したのは中学生の修学旅行だからな…。


友達と知り合いには伝える事だとばっか思ってたからな。


そんな状況だったのに、海人がモテまくってフリまくったせいで、女友達から疎遠にされるようになったんだ。


と言うか、海人が遠ざけたと言うべきか。


修羅場に立ち会ったり、よく女嫌いにならなかったよな。



続く

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