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ガチガチ

「これなんぞ?」


ビヨヨ~ンと擬音が発生しそうな髪型を前に膝をつく。


この短い前髪の長さに対して、後ろ髪のボリュームがありすぎるのが原因だ。


「後ろをもう少し短くしないと無理なのか?」



何をしても変なのだ。


手付かずだと聖子ちゃんカットで登校する事になる。


「髪型落ち着くまでバンダナか…」


正直今時ダサいのはわかってる。


高身長ならありだろうが、中途半端だと男らしくはならない。

自慢ではないが、夜は可愛い方が似合うので困る。


それはさておき。


ひさびさにゲームの話をしようか。


先日、新コントローラーと機能が実装された。


低周波治療器と同じ機能を内蔵した全身スーツ。


まあタイツだ。


ダメ受けると電気が流れる冗談のような機能がついている。


…三崎ちゃん達が着てるんだ。


生憎私服のインナーとして着ているので全貌は拝めないのだがね。


本体の生産台数が少ないので、自力入手は諦めているらしいが、全身タイツに手を伸ばすとは思わなかった。


やはりミリも動かない不思議な光景が続いているが、PK活動により上級者向け(なんでもあり)の固定ダンジョンが実装されたせいだ。


ハイネックとタイツにも見えるが、流れる電気に悶える様は見ているこっちがモジモジ君(古)になっちまいそうです。


「…んっ」とか「うぁっ!?」とか無言でビクンビクンしたり、ぶっちゃけエロい。


何が君らをそっちへ走らせた。無駄に体感しなくてもいいだろ。


まぁ、健康器具だから害はない。と言うか、ツボとかそんなの刺激されるらしい。


このコントローラーにしてから、二人の肌にハリがでてきたよだし、健康になっちゃった?


「これ、スゴく危険なアイテムでした。カナ兄さんには、オススメできません」


「奏さんなら、面白いリアクション沢山してくれそうですけど一緒にゲームしてるとみれませんしね」


まあ、ある意味視界0だと言いたいんだろうが、面白いリアクションとか期待されても無理。

満足げだが、開発者はものっそい力技で体感ゲームに仕上げたもんだと感心しちゃうわ。


潰れたゲーセンの裏にに、壊れたイライラ棒の筐体とか放置されてたな。


それにしても、春香ちゃんと三崎ちゃんは自宅にあったら学校休みそうな勢いでハマってるよね?


「刺激が増えるから、避ダメとか気にするようになります。奏さん格ゲーみたいに突っ込む癖ありますから、コレ着てマジメに訓練しましょうよ」


春香ちゃんは、服の裾を引っ張り勧めてくるが、オレなんかに着せちゃったら、一部だけ伸びて悲しい思いをするぞ?


「デスゲが実装されたら生き残れませんから、頑張りましょう!」


「…どう考えても、このゲームにそんな機能つかんだろ」


色々追加して力技でVRMMOみたいな気分に浸らせてはくれるが、基本的には視覚オンリーだからな?


脳波云々も、家庭ゲームの枠から逸脱してなくはないが、未来的なフルダイブじゃなくて、20××年の家庭用ゲーム機だぞ。


ラノベをリアルに求めちゃダメよ?


ああ、三人に前髪の事そうだんしたら、“おばちゃんグッジョブ”で返された。


ファッション誌見てるのに役にたたないな。


最近、クローゼットに身に覚えのない衣装ケースと服(女物)が増えてきたのだ。

聞けば美幸の奴が、買ったはいいがサイズが違ったから、母さんにオレが女の時の私服にと渡していたそうだ。


美幸が知らないのも混じってるから、母もまた不要品を服を押し付けてきてるんじゃないかと思う。


カーディガンとか、割と抵抗なく部屋着に出来そうなの寄越してくれてるのはわかるけど、部屋が狭くなるからやめてほしい。


下着とスカートでなきゃ、普段着にこだわりないから、夜着て朝違和感なきゃ普通に着れる。

でも、正直ひと月で衣装ケース一つは無駄に買い物しすぎなんじゃないかと思う。


美幸の小遣いどうなってんの?

もしかして、オレより多いんじゃ…。

母の買取奏の衣類へ

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