表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界召喚は二度目です   作者: 岸本 和葉
第五章 七聖剣編
119/127

後日談 導入

バレンタインに合わせて始めます。

「あー、今日バレンタインか」


 俺は日本の様子を見ながら、ふとそんなことをつぶやく。

 楽しげな男女の様子に、俺は少しだけため息をついた。

 異世界の連中はバレンタインを知らない。

 だから俺の希望は夕陽だけなのだが……。


「おっまたせー! ユキくん!」


「おかえりー……って、お前まさか」


 夕陽の手には、スーパーの袋が吊るされている。

 どう見ても、その辺のスーパーのやつだ。


「今日はバレンタインだからね! 腕によりをかけて作るよ!」


「チョコを……?」


「うん! チョコを!」


 ……嫌な予感がする。

 夕陽はスキップでキッチンに向かった。

 まあ、この空間のキッチンってその辺に浮かんでいるだけなんだが。

 結構長いことこの空間で過ごしているが、いまだに謎のことの方が多いんだよな。


「待っててね! 夕陽スペシャル作るから!」


「……おう」


 そう言って材料を漁り始める夕陽。

 ――――正直に言って、夕陽は料理が下手だ。

 何を作るにも大抵火力を間違え、焦げた黒い物質が出てくる。

 結構教えたんだけどな、結局今まで治った気配がない。

 心配だ。

 めちゃくちゃ心配だ。


「うーん、やっぱり私らしさが足りないかも……」


「そ、そんなアレンジ加えなくてもいいんだからな? 何事も基本が大事だぜ?」


「そうなんだけど、うーん……」


 よくない傾向だ。

 料理下手のやってはいけない行為の一つである。

 独自のアレンジを入れて料理を壊滅させるやつ。


「あ、そうだ! ちょっと異世界行こうよ!」


「え?」

 

 


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この度新作を投稿させていただいたので、告知させていただきます。 よろしければ、ぜひブックマークや評価をいただけると嬉しいです! 世界を救った〝最強の勇者〟――――を育てたおっさん、かつての教え子に連れられ冒険者学園の教師になる ~すべてを奪われたアラフォーの教師無双~
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ