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推しカプがいる世界に転生しました。〜推しが眺めるのに忙しいので、邪魔しないでください〜  作者: 空雨 依里


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6/6

5 早起き

(ここは……どこ?)


 見慣れない天井が見え、混乱したものの、私……リナーアに転生したんだった。と思い出した。


 これも体の記憶だろう。

 なにも考えていないのに、体はいつの間にかリナーアがする朝の支度をし始め()()とする。


 “よう”と言うのは、勝手に行動するのではなく、習慣として次はこれ、見たいな感じだからだ。

 “知ってる”という感覚で、まったく違和感はない。


(でも、めっちゃくちゃ早いんだよね………)


 いくらカーテンが閉めてあって、ベットに天蓋があるからと言って、部屋が薄暗かったから、閉まってカーテンに隙間を作って、外を見ると、太陽も登っていなかった。


(……今何時だ?)


 リナーアは毎朝ユリウスを見るために、早く学校に行くのをリナーアの記憶で知っていたけど、こんなに早いとは聞いていないってっ!!


 ……こんな時間に起きたのに、全く体が眠くないところが前からだという何よりの証拠で、呆れよりも尊敬が勝る。


 私は推しを眺めて、夜更かししてしまうタイプだったけど……


 推しのために早起きなんて……なんていいお手本!!

 おかげで、遅刻する予定はないし、推しカプが通る道、二人が一緒に登校する姿! エスコートするユリウスとそれに甘えるカーミラ!! 最高だ!!!


 リナーアは、カーミラがユリウスの隣にいることを見て、嫉妬してたけど、私はそれを直で見れたリナーアにやきもちを焼きそうだ。


 リアーナはユリウスを眺めたいがために遅刻していたこともあったけれど(ユリウスがカーミラと過ごしてたのを見て、悔しくて)、同じクラスになってから遅刻する回数もなくなった。


 ああ、なんていう幸運!!!

 こうはしてられない。早く準備して、推しカプを見に行かないと……っ!!!!!!



***



 目的は違うけど、カーミラは毎日この早い時間に起きて支度し登校していたから、誰も疑問に思わなかったようだった。


「いってきますわ」

「「「いってらしゃいませ、お嬢様」」」


 家の召使さんたちに見送られて、馬車に乗る。


(推しカプに会うのが待ちきれない!!!!!!)


 今推しカプは何をやっているのかな?

 漫画で知っている限り、カーミラはユリウスに可愛く見られたいからおめかしをしていたけれど、今起きているかな? もう待ちきれない!!!


 漫画は詳しい時間はわからないし、現在自分と一緒の世界線にいて、同じ時間を過ごしているということも体験できないけど……今は二人の気持ちがわからない! 同じ世界線だからこそ、二人は何をしているのかがわからない!!!


(うぅっ………なんて歯痒い)



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