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"なんだコイツは?"。それが、僕が最初に思ったことだった。

「僕は昔からそういうトラブルに巻き込まれやすい性質(たち)なんだ。ほんとに運が悪いですよ」

「へぇ、そうなんですか?」

少年は、わざとらしく話に納得したように見せているが、実のところ何かを探っているようにも見えた。

「ところで、さっきの痴漢犯は刑が確定するまで、どうなるんですか?」

「拘置所で過ごしてもらうことになる。もちろん保釈もあり得るが……」

「それは、どの位?」「ケースバイケースだが、通常は現場検証の後、裁判になるから大体1ヶ月ほどだな」

警察官の言葉に、少年は黙り込み何かを考えているようだ。

「なら……あなた達が訴えられて、彼が慰謝料をもらうほうが遥かに早いですね」

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