つばさの党逮捕とユーチューバー泡沫新興政党論
初出:令和6年5月18日
黒川敦彦代表を含むつばさの党の党員三名が公職選挙法違反の疑いで警視庁に逮捕されました。
先月16日午前11時ごろ、東京・江東区にあるJR亀戸駅前で衆議院東京15区の補欠選挙に無所属で出馬していた乙武洋匡氏の演説を妨害したからです。
Q:つばさの党の今回の逮捕をどう思いますか?
A:当然だと思う
B:残念だと思う
さて、いかがでしょう。
ユーチューブ動画を見るとつばさの党バッシングに溢れています。特に立花孝志氏の「みんなでつくる党」関連動画では、これまで対立していた経緯もあり、例によって”おちょくり系”のお笑い動画で、つばさの党をメッタ斬りにしています。
一方、ツイッターでは、つばさの党擁護のツイートも散見します。また植草一秀氏のブログでも、つばさの党に一定の理解を示すようなニュアンスになっています。
選挙妨害行為は悪いことは悪いが、同じことをしばき隊がやったら逮捕されず、つばさの党がやったら逮捕されるのは理不尽だ、という言い分がツイッターでは目立ちます。
私に言わせれば、在特会をプロレス団体とすると、しばき隊は同じプロレス団体所属のヒールレスラーたちなのです。在特会と本気で戦うのでなく、彼らと”プロレスする”のがしばき隊の役割でしょう。
しばき隊は”電通入ってる”デモ集団なので逮捕されず、つばさの党はそうでないから逮捕されたのではないでしょうか。
いずれにせよ、「富士山回答」としてはつばさの党がいいか悪いかの二択で回答すべきでなく、いい部分、悪い部分についてそれぞれ批評するのが妥当でしょう。
以下、ユーチューバー泡沫新興政党について言いたい放題のコメントをします。
ちなみに以下紹介する政党では、個人的には国民主権党が一押し、つばさの党が二番目。後は支持なしといったところでしょうか。ただし新党DIYが復活すれば、これは支持するかもしれませんが。
①つばさの党
私がユーチューブではじめて知ったのは「オリーブの木」時代からです。中野駅前の安倍元総理の立会演説で代表の黒川敦彦氏もバッシングに参加していました。
その後、ソフトバンク株暴落説を唱え、動画は人気を得ました。ところがソフトバンク株は過去最高値を達成。黒川氏は動画でソフトバンク株の売りを煽って底値で株を買い占め、自分だけ大儲けしたのではないか、との噂がネットで流れました。
コロナになるとリチャード・コシミズ氏の動画はアカバン。それにかわるように黒川氏が昭和の歴史を解説する動画を発表。戦後、A級戦犯の児玉誉士夫、笹川良一、岸信介の三氏がGHQと組み、実質、自民党を作ったこと。満州アヘン人脈が戦後の日本を作ったこと。
教科書には出てこない昭和の政治史。これはコシミズ氏の動画の一番面白い部分ですがアカバンされていまいました。それを黒川氏が復刻したのは評価できます。
つばさの党は現在では反ワク派ですが、もともと子供のワクチン接種にだけ反対で、老人の摂取は薦めていました。
右翼団体、一水会がつばさの党のパトロンではないかと推測しています。
政策的には個人的にかなり支持できる政党です。
②みんなでつくる党(旧N国党)
代表の立花孝志氏はNHK地上波スクランブル化を標榜して出馬。
その後、政党名が何回も改変し、代表も交替するなど、党内でトラブルが絶えません。
肝心のNHK地上波スクランブル化ですが、一向に進展しません。もともと立花氏は本気でやる気がなく、ただ選挙で有権者を釣るために掲げていたスローガンかもしれません。
ただし、後に国民主権とを立ち上げる平塚正幸氏、同党の幹事長を務めたことがあるつばさの党の黒川氏は、泡沫政治政党を運営すべく、一時的に立花氏に”弟子入り”したのかもしれません。その意味ではみんなでつくる党は国民主権党とつばさの党の産みの親と言えるでしょう。
しかし、独立すると今度は二人とも立花氏とライバル関係になりました。
③参政党
反ワクを標榜して人気を集めた参政党。しかしながらネットジャーナリスト、リチャード・コシミズ氏によると、参政党は自民党安倍派の別動隊だと説きます。
ワクチン接種の是非だけ自民党の見解と異なるだけで、改憲や日中戦争、極東戦争を推進するなど、イデオロギーは安倍派そのもの。
この他、参政党は統一教会とも癒着しているとコシミズ氏は説きます。
ところで参政党はもともとカズヤチャンネルから始まったのをご存じでしょうか。
カズヤチャンネルはカズヤ氏が主宰するユーチューブ番組です。
あるときカズヤ氏は自分たちで政治政党を立ち上げたいと考え、ファミレスで会議を開いた結果、カズヤ氏の発案で新党DIYに党名が決定しました。
コテコテの右翼思想家のカズヤ氏は私の意見と様々な点で真逆ですが、カズヤ氏がDIYという言葉を選んだことに好感を覚えました。
実は電子工作マニアの私にとり、DIYは愛着のある言葉です。
カズヤ氏は政治を専門家に任せるのでなく、自分たち一般の民衆の手で作り上げるという意味でDIYを党名にしたとのこと。
ところが次回のカズヤチャンネルでは、神谷代表が参政党立党の挨拶をしています。
党名がなぜか新党DIYから参政党に変えられ、代表もカズヤ氏でなく神谷氏です。完全に政党を乗っ取られた感じがしました。
さらにカズヤ氏自身もしばらくして参政党の党員をやめてしまいます。
もともと参政党立党の計画があり、人気取りのため、カズヤチャンネルを利用したのではないでしょうか。
カズヤ氏にはもう一度、新党DIYを立ち上げてほしいと思います。
④日本保守党
百田尚樹氏が代表を務める日本保守党。街宣右翼に生理的嫌悪感を覚える私は、最初からこの政党を敬遠しています。つまり食わず嫌いで、この政党のことはよく知りません。
政党の公式HPを覗いてみると、政策の筆頭に改憲があります。これには私は断固反対です。
ところがこの他、スパイ防止法の制定、外国人による日本の土地購入を制限するなど、私が支持する政策もあるようです。
また反ワクを標榜している点も好感が持てますが、概して嫌いな政党です。
⑤国民主権党
「コロナはただの風邪」を唱え、一世を風靡した国民主権党。今は存在しているのでしょうか。
代表の平塚正幸氏は、未成年を妊娠させたとのスキャンダルで失脚した感がありますが、その後、スケボーに載っている動画を披露。もう一度、復活してほしいです。
ところで、さゆふらっとまうんど(平塚正幸)の最初の動画は、都知事選に出馬したある老人を応援するシーンでした。この老人は弁護士で、左翼思想に詳しい人でした。
おそらく日本共産党でない左翼団体が国民主権党のパトロンではないかと推定しています。
最初は中核派でないかと邪推しましたが、れいわ新撰組のパトロンは中核派だという動画を見つけました。これが本当だとすると、国民主権党のパトロンは共産党でも中核派でもない左翼ということに。
革マル派? 連合赤軍? 新左翼?
また宗教団体、大本教が彼らの背後にいるという記述もネットで見つけました。
この他、ユーチューブ番組「国家非常事態宣言」でさゆ氏は立花氏とともに「幸福の科学の信者です」と宣言するシーンがありますが、これは眉唾ものだと私は思います。
もともと同番組は健康食品メーカーがスポンサーでしたが、スポンサーがいなくなり、幸福の科学がスポンサーに名乗り出ました。そこでスポンサーの広告としてこのような台詞を入れたわけで、幸福の科学が国民主権党のパトロンではないと推測します。
いずれにせよ、政策的には一押し政党なので同党の復活を祈るばかりです。
この他、れいわ新撰組、独立党にも言及しようと思いましたが、割愛します。れいわ新撰組もユーチューブ動画から人気を博して大きくなった政党ですが、現在では泡沫政党ではなく、一人前の野党です。またリチャード・コシミズ氏率いる独立党は「党」が入ってますが、政治政党ではないと思うからです。
(つづく)




