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魔王は勇者の心を虜にする。  作者: mayme
5、リセット
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33/45

漁港の宿屋

 

「元の世界に戻る方法を教えてあげる」



 勇者(レイヴン)と凛は宿に入った。

 二人は椅子に腰を掛け地図を広げながら話をする。


「元の世界に戻るにはこの世界で一番高いとされる、魔王城の塔の最上階まで登って、紅い月の光を浴びることなの」


 凛は首にぶら下がったペンダントを取りだし、懐中時計と照らし合わせ、次の紅い月までどのくらい時間があるか勇者に伝える。



「その話は信じていいのか……?」


 凛は頷く。


 勇者は凛の方を見る。




「……なるべく早く魔王城にたどり着く手段か……。生憎だが、馬車で行くには遠すぎる。馬では走れないような危険な場所もあるし、この街で空間魔法が得意とする魔法使いを探すとするか……」


 凛は目を輝かす。



「……そういえば、酒場に奇妙な鳥がいると噂で聞いたな」



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