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漁港の宿屋
「元の世界に戻る方法を教えてあげる」
勇者と凛は宿に入った。
二人は椅子に腰を掛け地図を広げながら話をする。
「元の世界に戻るにはこの世界で一番高いとされる、魔王城の塔の最上階まで登って、紅い月の光を浴びることなの」
凛は首にぶら下がったペンダントを取りだし、懐中時計と照らし合わせ、次の紅い月までどのくらい時間があるか勇者に伝える。
「その話は信じていいのか……?」
凛は頷く。
勇者は凛の方を見る。
「……なるべく早く魔王城にたどり着く手段か……。生憎だが、馬車で行くには遠すぎる。馬では走れないような危険な場所もあるし、この街で空間魔法が得意とする魔法使いを探すとするか……」
凛は目を輝かす。
「……そういえば、酒場に奇妙な鳥がいると噂で聞いたな」




