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魔王は勇者の心を虜にする。  作者: mayme
4、三人目の勇者
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サーカス2

 

 レイヴンとレオパルドを連れ、凛は馬車で少し遠くの街へ来ていた。いつもの服装だと目立つので、髪色と衣装を隠すように、布で出来た地味なフードをかぶっていた。

 街の入口付近まで馬車を走らせると、馬車は木陰に置いていく。レイヴンは凛を抱っこする。


「過保護すぎやしませんか?」


 それを横目で見るレオパルド。


「任務だ」


 ぴしゃりと言葉を放つ。


 街にはたくさんの珍しいお店が並んでいた。テントの中を見てみると、ロープにスコップなどの便利グッズを置いてあるお店や、盾や剣などの装備品、怪しげな宝石の付いた装飾品を売っているお店もあった。


「うわ、おいしそうな果物が売ってますよ~〜! ほら、二人も早くこっちこっち~〜!」


 素早く歩くレオパルドだが、後ろを振り向くと、レイヴンは凛を抱えたまま、花売りの少女と話していた。


「凛に一つ貰おうか」


 レオパルドは呆れて物が言えない。


「甘やかしすぎやしませんか?」


 レオパルドが一人先を歩いていると、何かを見つけたようだった。


「お店を抜けた奥に、人だかりができている」


 遠くの広場に何やら人が集まっていた。広場には珍しくサーカスが来ていて、大きなテントが張ってある。テントの入り口から顔を除かせると、そこには巨大な像やらライオンが芸をしていた。


「サーカス?」


 凛はレイヴンの腕から降りると、一人で勝手に観客席の前の方に歩いていく。


「凛……!」


 すぐに二人は追いかけたが、人が多くて離れてしまった。


「ほんと、お騒がせな、魔王様だ」


 二人は目を合わせると合図をして二手に別れて探すことにした。


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