3-11
翌朝、いつも通りに登校しているとなんだかすっごく注目されている。
え、私何かしたのかな?
訳が分からずにいると掲示板が立っているところに生徒たちがぞろぞろと集まっている。
寄っていくと新聞部が作成した号外が貼られており、その内容には。
【ついに部活動を設立!遠城琴羽が最年少での部長に!!】
というでかでかと書かれていた。
………いやいや、何でこんなにでかでかと書いているわけ!?
た、確かに西村さんにインタビューを受けたけどこんなにデカく書くことないよね?
設立だって条件が揃えば普通に出来ることだし。
こんなに注目するようなことじゃないよね!?
と私が心の中で暴れているとそんな私の様子を知らずか同級生の子たちが集まってきた。
「やっぱり、部活を作ったんだね!流石、遠城さんだよ!」
「応援してるね!」
「たまにでいいからまた助っ人お願いするかもだけど部活頑張って!」
とありがたい言葉を貰う。
「あ、ありがとう」
み、皆押しが強いな。
後ろにいる冬夜はニコニコしながらこちらを見ている。
あ、その顔は面白がっているな。
そんなわらわらと皆に囲われている中とある集団が近寄ってきた。
「うわぁ、部長たちだ!」
「珍しい。この時間にいるのって超レアよ!!」
とざわざわと皆が注目する。
で、そんな部長たちが何故か私の前に足が止まる。
あ、何だろう。すっごく面倒くさい展開になる予感がしてきた。
「おはようございます。遠城さん」
「お、おはようございます。三笠先輩」
にこりとそれはそれは綺麗な微笑みでこちらに挨拶をしてくる。
「昨日はごめんなさい。わたくしったら、少々気が立ってしまって」
「い、いいえ。気にしていませんので大丈夫です。私こそ、お誘いを断ってしまいすみません」
と何故か謝罪をしてしまう。
三笠先輩の前だとお淑やかにしてないといけないという意識になってしまうんだよね。
謎だ。
「そのことで遠城さん、兼部という形でわたくしの華道部に入りません?」
「………へ?」
「確かに遠城さんはご自身の部活もありますけれど、別に兼部を禁止されているわけではありません。なので、是非とも我が部に」
といつの間にか両手をするりと取られて勧誘されている。
け、兼部か。というか、そうまでして私を自分の部活動に入部させたいのか!?
これには流石に頬が引きづってしまう。
しかも、後ろにいる冬夜の気配がものすっごく物騒なオーラが漂っている。
「いいや。華道部よりも僕の部活に入れは君の為にもなるよ」
「いーや。俺のところの方がお前の為になるぜ」
とぎゃいぎゃいと揉め始めた。
ど、どうすればいい。というか、後ろの冬夜も怖いから後ろ振り返られないし。
皆してそんな冬夜の黒オーラの所為で遠目で見てくるし!
だ、誰か助けてくださいぃぃぃぃぃぃ!!




