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部活動の今後の行動が決まり明日から活動開始になり解散することとなった。
で、部室を出た瞬間に立ちはだかる人たちに思わず頬を引きづってしまう。
「遠城ちゃん、本当に部活作っちゃたの?わたくし、貴方が部活に入ってくれること楽しみにしていましたのに」
艶やかな黒髪が腰まであり、端正顔立ちに着物姿の女子生徒。
華道部部長 三笠恭子。この人は去年までずっと私をスカウトしてきた人だ。
うるうるとした瞳で私を見てくる。何故だろう、罪悪感が込み上げてくるんだが。
「本当にね。僕としてもそこで嘘泣きをしている奴の部活なんかよりもこっちに入るものだと」
眼鏡をかけ黒髪が肩に届かなく清潔感がある男子生徒。
調合部部長 越前孝太。三笠先輩と同じくスカウトしてきた人ではあるがプレゼンテーションの場を設けられてよく部活の紹介をしてきたな、この人。
「そこのがり勉君じゃなくて俺のところに入ればよかったんじゃねーか?」
金髪はざんばらで長身な男子生徒。
武術部部長 エドガー=ディヴィル。海外からの留学生でこの人は真木川先輩と似ていてよくチェスを挑まれていた。
で他の部長たちも私に詰め寄ってくる。
「あ、あの。これは、その」
私も本心で部活動を設立したわけでもなくただなんだか流れるように設立してしまったのだ。
どうやって話そうか悩んでいると怒鳴り声が響き渡る。
「お前ら、いい加減にしろ!一年に詰め寄って何している!」
「あ、風紀委員長」
だっだっと力強い足音共に現れた風紀委員長。
名前は原田泰我。そして、攻略キャラの一人でもある。
黒髪の刈り上げ、体格はよく長身。強面であるがファンが多かったキャラだ。
「そろそろ諦めろ。まったく」
「えぇ、そんな風紀委員長も俺らと変わらくないか?」
「そうそう」
ぶうぶうと文句を言う部長たちを前に呆れたようにため息をつく。
「そもそも、彼女はずっと前から断っていたんだ。こうやって詰め寄られるから嫌になったんだろ」
「う゛っ」
「これからは部長同士で仲良くしていけばいいだろ?」
まさに正論。こういうところがファンを集めたようだ。
そして、はい解散解散と原田先輩がそう言って部長たちを退けてくれた。
「助かりました。原田先輩」
お礼を言うと原田先輩は私に対面してこう言ってきた。
「いいって。お前には苦労掛けたな」
助けるのが遅くなってすまんと謝ってきた。
「いいえ、助かりました。ありがとうございます」
そう、スカウトされているときによく間に入ってくれるのが原田先輩だった。
攻略キャラとはあまり接触をしないようにしてきたつもりだったけど、ぶちゃけ全員と接触済みなんだよね。
あまり関りをもつことはなかったけど、攻略キャラって意外にバットエンドとかあったりしたからって理由なんだよね。
根はいい人なんだけど、原田先輩って押しが強いというかなんというか。
「部長として大変だろうが頑張れ。もし、困ったことがあったら呼んでくれ」
「はい、分かりました」
そう言って原田先輩は去っていく。




