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ここはレベット=クローマの研究室。
天井まで届く本棚にはあらゆる分野の魔法書が並べてあり、魔法道具が綺麗に整頓されている。
そして、部屋の主であるレベットが自身の愛用の椅子に座りながら訪問者に話を投げかける。
「これでよろしかったのですかな?"ブラッドキャット"殿」
そこには来賓用のソファに座る冬夜の姿があった。
「ええ、上出来です。これで先生の憂いも晴れるでしょう」
にこっと嬉しそうに笑う彼。
そう、この一件は冬夜からレベットへ持ち込んだ話である。
ただでさえ、前代未聞の新入生と言われた琴羽は周りから見れば秀才などと思われ勝手に憧れや嫉妬を抱くものだちがいる中で部活動の勧誘が沢山あった。
勧誘の多くが自分が目当てであり琴羽という存在があれば箔が付くなどと愚かなことを考える輩が多くいた。
だが、琴羽はブランド品ではない。
屑な考えで勧誘してきた者たちは処……、排除をしてきたのだが排除しても湧いて出てくるのだ。
キリがない。
そんな状況下で琴羽は使い魔である自分のことを道具のような扱いをしたくないと考え、部活動に入らないままでいた。ただ、それではあまりに勿体ない。
いつもいつも勉学に励んでいて肩を休めることをしない主人にせめて部活動という憩いの場を設けたいと考え、レベットに相談をしてきたのだ。
そんな中でたまたま二人が話しているところを盗み聞きしていた少年が動いてくれたおかげであっさりと話が進み、見事に部活動が設立されたのだ。
「ほっほっ。私としても彼女の考えていることには興味が引かれました。学生でありながらあのような発想が浮かぶとはなかなかのものだけです。なので、今回の件に乗ったまで」
「……それだけでしょうか?」
「いやはや、私も随分と論文を書いておりましたが刺激が欲しくてしょうがなかったのです。なので、若者の発想を取り入れるのもよいかと思ったのですよ」
ほっほっほっと笑うレベットに目を細めて彼の”本音”を窺うがなかなか読めなくて手を引くことにする。
なぜ相談する相手をレベットにしたか。
理由としては、彼がこの学園での年長者であり、魔法界きっての有力者。
そんな彼が部活動の顧問となれば、そうおいそれとあの虫どもは手を出せないだろう。
ただでさえ、部活動の設立には時間がかかるというのに僅か五日で設立、部室の確保までできたのだ。
効果は絶大だ。
「これから彼女がどんな魔法を生み出すか楽しみでなりません」
「きっと驚きすぎて腰を抜かすと思いますよ?なにせ、私の主様ですから」




