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2-17

冬夜は自分の主人のために先に戻ってお風呂を沸かしたり、リフレッシュをしてもらうため色々準備をしに仕方なく、本当に仕方がなくそばを離れて移動していた。

そんな彼を呼び止める声が聞こえてくる。

無視してもいいのだが、その前に結界を張られてしまい足を止めざる得なくなってしまった。

舌打ちをしたい気分に駆られながらも呼び止めた相手と対峙をした。

「これはこれは、偉大なる天使殿。聖なるものが何か用でしょうか?」

あくまでも丁寧に問う。

「貴方にお願いしたいことがあります」

今は力の制御されているようだか、圧迫感は変わらない。

「お願いとは?」

「我が聖女の従者になってもらいたい」


その瞬間、冬夜の雰囲気が変わった。


「随分とふざけたことを言う。この私にあの小娘の配下につけと?」

ピシッと結界が軋む音がする。

彼は琴羽のためにいつも力を抑えている。

召喚してからずっとそうしていた。こうでもしないと、彼は自身の主人に触れることもできないからだ。

だから、力の一部を外に出すとこんな結界などシャボン玉のように割れてしまう。

そんな恐ろしいモノを前にしても天使は動じない。


「……聖女は”神の加護”を受けたもの。覚醒した彼女は今後狙われ続ける。だから、貴方にお力をお貸しいただきたい。ブラッドキャット」


しかし、冬夜はそんな天使に冷笑する。


「断る。そもそも、貴様がいるのだ。貴様がおもりをすればいいだろう。それに私の身も心もすべては琴羽様だけのもの。琴羽様だけが私を理解し、使ってくださる。もし、琴羽様に危害でも加えでもしてみろ」


貴様のうっとしい羽をもいで、死んだほうがいいと思えるほどの地獄の苦しみを味わわせてやる。


「これは警告だ。ああ、貴様の大事な娘にも言っておくことだな。たかが聖女ごときで琴羽様を煩わせるようなことをするなら容赦しない」


そう言い捨てて結界を破壊し去っていく。

そんな彼の姿をじっと見ていた天使はポツリとつぶやく。


「やはり、かの娘が”鍵”か」



寮に帰って皆で夕食をとって自室に戻っていた。

あれからというもの宮野がしつこく冬夜のことを聞いてきたんだよね。

どうやって使い魔にしたのか、ブラッドキャットはなんであんなに強いのか等々私も知りたいこととかを聞かれたけどやんわりとかわしたり、薫ちゃんや志乃ちゃんに他のクラスメイトの子たちが壁になってくれてそんなに疲れることはなかった。その後も星野さんたちに連れていかれたけど大丈夫かな?

まあ、星野さんたちもいい子だから大丈夫だとは思うけどなんか、志乃ちゃんが流石ファンクラブ、怖すぎとか言っていたけど何のファンクラブだろう。訊いても皆して答えてくれなかったんだよな。

大したことがないかと自己完結して部屋に入るとキラキラとエフェクトが舞っているような笑みを浮かべている冬夜が立っていた。

「うわっ!?」

「お帰りなさいませ、先生」

まるで一流の執事のように頭を下げ、出迎えてきた。

「た、ただいま」

「ご夕食はもうお済ですか?」

「う、うん。食べてきたけど」

そう言うとでは、お風呂をどうぞと言われて一式を持たされた。

もう雰囲気が違うと委縮していたけど……、何勝手に人の物を出しているの!?

しかも下着とかさ!デリカシーとかプライバシーとか注意しようと冬夜の顔を見るけどそれはもう笑顔のままで見ていて、あ、これ何を言っても言い返されるし嫌な予感がするので何も言わずに風呂場へ向かう私であった。

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