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食堂に向かうとそこは大勢と生徒がいて賑わっていた。
私と薫ちゃんはきょろきょろと周りを見回して席取りをしてもらっているもう一人の友達を探していた。
「あ、おーい!琴羽!薫!こっち!!」
「志乃ちゃん」
テーブルに座っていた友達が私たちに気づいて手を上げて、呼んでいる。
セミロングが似合う少女、谷沢志乃ちゃん。
こちらも授業の課題で組んで仲良くなった。
「めっちゃ混んでるから席取り大変だった」
「ありがとう、志乃ちゃん。あとで飲み物でも奢るよ」
「さんきゅう」
そしてテーブルに着く。
昼食だけど自身が持っている、あるいは学園より貸与されている小型の端末機器によって注文が出来る。画面に料理が並んでいて、それをタップをし決定すると自分が決定した料理の下に待ち時間が表示される。それが0になると自分の前に料理が現れるというまさに魔法ならではのシステムだ。
料金に関しては、端末が親が契約している銀行と連携しているのでそこから引き落とされる。
それと端末には学園からのお知らせや時間割などが転送されているので、端末がないと学校生活が成り立たないのだ。
「今日は日替わりランチにしようかなぁ、二人は?」
「う―ん、私。今日はオムライスでいいかな」
「私は生姜焼き定食にしよう!お腹ペコペコだよぉ」
全員、注文する料理が決まり待っていると志乃ちゃんがあの話をし出す。
「そういえば、朝の先生の話。マジらしいね」
「宮野さんのこと?ああ、本当らしいね」
召喚したのが天使で聖女の素質がある編入生。
やはり、ヒロインらしく有名人になっているなぁ。
「でも、どうして今まで分からなかったんだろう。魔力測定なんて子供の時にやってんだから分かるはずなんだけど?」
そう、この世界は魔力持ちか否かを子供の時に学校とかで測定をされる。
別にそこで魔力なしだからで差別とかはされない。
これは世界共通で差別を禁止しているのだ。
大昔には差別が多かったようだけど魔力無しが反乱を起こして世界大戦があったようで、その大戦の終焉として平和条約を交わした。
これにより、差別を行ったものに関しては侮辱罪として拘束されかなり重たい罪に処されるのだ。
怖いけど、この世界はこういうのには厳しく、いいところだと思う。
おっと、話は反れた。
で、魔力測定は義務付けられているから誰でも必ず測定はされるはずなんだけど…。




