172.愛と勇気だけが友だちさっ♪
最近、パンに対する小学校時代からのトラウマが少し薄れてきている様で、ほんとにたま~~~にですがパンを頂く様になりました。そして伝統のアンパンにはやっぱり牛乳ですよね。
最近、この連載にYoutubeネタが増えてる気がするのは気のせいではなくて事実なのですよ。正直、地上波もBSもCSも、その他諸々のテレビ番組と言う奴を私はほぼ見なくなってしまいました。子供の頃は一日中見てたと言っても大袈裟ではなく、故郷の青森では民放2局とNHKしか放送されてなかったんですが、それでも楽しくわくわくしながら見てました。いろんな分野の個性的なキャラクターが沢山登場して、綺羅星の様に散りばめられたテレビ番組は本当に魅力的で、その世界にのめり込み熱中するには十分なパワーを持ってましたがいま、その煌めきは地に落ちて、いかに経費を抑え体裁だけを整えるだけで主張はなく、だらだらと電波を発信し続ける。そんな物に成り下がってしまいました。頻繁に放送されるグルメ番組が良い例だと思います。お金かけないで絵面だけをゴージャスにするテクニックは、なんかあまり良くない意味で磨かれたと思います。
そうそう、先日、久米宏さんかお亡くなりになりましたね、深くご冥福をお祈りします。久米さんの私にとっての一番の思い出と申しますと『ザ・ベストテン』の初回放送なんですよ。姉と母と私の三人で見てたんですが、久米さんと黒柳徹子さんが繰り広げるとんでもないテンポの掛け合いと、ぐるんぐるん展開する画面構成にあっけにとられ、放送終了後に三人で顔を見合わせ、笑顔でなんだこれって呟いたのを今でもはっきりと覚えています。あの番組って、歌番組ではありましたか情報番組でもあったような気がします。中継が多かったですものね、今では考えられないような場所から映像を届ける、例えば発車寸前の新幹線からとか、羽田空港で着陸直後の飛行機にタラップを繋いでそこから降りて来た歌手がマイクを受け取ってそのまま歌うとか、出演者の親戚の家の前で歌ったらファンが押し寄せて凄いことになるとか、スキー場からの放送なんてしょっちゅうやってて各地のその臨場感がひしひしと伝わって、見るたびに新鮮な感動を感じることができました。中継現場には沢山人が押し寄せてましたが大きな事故が起こらなかったのは日本人の気質なんでしょうね。そんなハラハラドキドキが失われたテレビ番組はただの電波と言っても過言でないと思います、そしてそれは今後も解消されないのでしょうね。
なんか話が変な方向に言ってしまいました。で、今回もそのそのYoutubeネタなんですよ、最近のAI技術ってのは凄いみたいで『アンパンマンのマーチ』をジャムおじさんがソウルフルに熱唱すると言う動画が個人レベルで作れてしまうまたいなんですが、その出来に思わずのめってしまって暇があったら再生してる状態になってしまっています。その動画にたどり着いたのは欧米でアンパンが注目されてると言う動画がきっかけになってまして……すみませんなんかベタで。で、思ったんですよ。欧米の皆様にはあんこってあんまり評判良くなかった筈なんですよ、その理由としては『豆料理はしょっぱいもの』と言う概念があります。甘い豆料理って無いんです。それに粒あんのザラッとした食感、こしあんの中途半端なクリーミーさ、このあたりが災いして敬遠されてるみたいです。ただ、味わい深い甘さは欧米のお菓子には無い繊細さを感じるらしく、一度目がダメだったんだけど二度目に挑戦した方々がおやって立ち止まるみたいですね。そして、海外では日本風のパンを販売するお店が増えてるらしく、その中には私達にはお馴染みの惣菜パンが有り、更にアンパンが有ったりするので、その辺りからじわじわと評判が広がって行ってるらしいです。
アンパンには何を合わせるのがベストか、私の中ではもう牛乳一択なのですよ。ただ抹茶やコーヒー系の苦い飲み物が合うって意見も勿論多いのも確か…て、その根拠になってるのが販売形態の変化。最近ちっちゃめのアンパンが数個袋詰めになって販売されてるの見たことありません?あれって食事と言うよりおやつ的な感覚で食される事も多いから、そんな時にはお茶系の物を合わせてホッと一息入れるなんて有りだと思いますからそれが支持されるのも分かります。でも、私の場合、パンはあくまでも食事であって、がっつり食べないと心が満たされないのですよ。そうなると食べるのはフルサイズの物、そして炭水化物だけじゃ心もとないから蛋白質やらカルシウムも欲しいです。そうなったらおのずと牛乳を選択するじゃないですか。それに、あんこと牛乳ってかなり相性良いと思いません、牛乳の少し癖のあるコクとあんこの出しゃばりすぎないまろやかな甘みが口の中で混ざり合うと双方の角が取れて味覚を超えて心が満たされて行く様にも感じます。最近やっとパンに対する小学生からのトラウマは薄れつつあって食生活の幅が少し広がった様にも思えます。
アンパンマンはやなせたかし先生の作品ですね。先生は戦争で弟を亡くし、自身も飢えを経験した人、その経験から『困っている人にパンを与えることこそ絶対の正義』との考えから強さで敵を倒すヒーローではなく、飢えた人に自分の顔をちぎって『与えるヒーロー』を創造しようという考えから出発しています。内に籠り気味で煩わしい人間関係を避ける傾向がある現代人、私もその仲間です。でも、アンパンマンのマーチをくちづさんだ時にちょっとだけ意識が外向きになるような気がします。そして、アンパンを口にしながら心の中で歌い続けて行きたいと思います。




