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好きなんだからいいじゃない  作者: 優蘭ミコ
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157.毒が毒でなくなるお年頃は?

人間の本能には『苦い物は毒』と刻まれてるんだそうです。でも、歳を重ねると苦みは旨味に変わります。そこまでの道のりにはいったい何が有るんでしょう?その辺を掘り下げてみたいと思います。

 ふと思いました、『香味野菜』と『薬味』って何が違うんだろうって。で、調べた見たんですが定義は曖昧でここからこっちがって言う明快な境界線は無いみたいです。香味野菜は『料理の香りや風味を引き立てるために使われる野菜』、薬味は『料理に少量添えて香りや辛味を加え味を引き立てる食材』と考えればよいのでしょうか。要するに香味野菜は煮たり焼いたりするのに対して薬味は生で使う。そんな感じでしょうかねぇ。


 一般的に香味野菜と呼ばれる野菜は葱や生姜、茗荷みょうが、セロリ、パセリなどでしょうか。でも、セロリや茗荷、生姜は生で食べますものね、この辺の理由ではっきり線が引けないと言う訳なのですね。そしてこれらは子供の嫌いな野菜の上位にランキングする事が多いです。青臭かったり、独特の苦み……人間って本能の上では苦い物は毒として捉えるんだそうですよ。でも、歳を重ねるとその苦みがまぁ好きになるなる、苦い物が無いと生きていけないとまで思うようになるのですよ。夏場、今年みたいな酷暑が続くと、シャワーの後に飲むキンキンキンキンに冷えたビールがもたらす爽快感は『爽』の字を省いて『快感』と言ってもいいくらいの刺激で、全身を震わせるくらい激しい感覚だと思います。ああ、もう思い出しただけでよだれが一筋、よくぞ大人になりにけりって感じですよね。


 この、苦みに対して抵抗が無くなる年頃ってだいたい何歳くらいなんでしょうね。勿論、一生を通じて苦い物はダメって言う方も多いと思うんですが、だいたい10代後半から20代前半には抵抗が無くなる方が多いんだそうです。じゃぁなんで抵抗が無くなるのって事なんですが、要は本能を経験値が超えるとでも言えば宜しいでしょうか。人が生きている時間を重ねるとそれに合わせて食事の回数も重ねていきます。その中で味覚が再構築され『苦い=毒』ではなく『苦い=深み・香り・余韻』と認識が変化して行くんだそうな。いろんなものを食べる事で、経験的に苦い物は毒じゃないって知って行って、更にそれを複雑な味わいと捉える様になってそれを楽しむようになると同時に美味しさの一部に変化して行きながら脳に刻み込まれてウイスキーの余韻や抹茶の渋みなど、『苦味の奥にある美』を感じ取れるようになって行くのだそうですよ。苦みを旨味と感じられるのは大人の証拠で豊かな食生活を営んできた証拠とも言えなくない様に感じます。


 で、ここまで苦みを賛美する様な文章書いて来てなんなんですが、前段に人間は本能的に『苦い物は本能的に毒と捉える』と書きました通り、苦い物にホントに毒は無いのかと聞かれると、全く無い訳じゃないんですよ。例えば、直接食べる物では無いですが煙草の煙に苦みを感じさせるアルカロイド系の物質ニコチンとか、コーヒーに含まれるカフェインなんかはご存じの通り摂取し過ぎると体壊しますよね。そして数百万年前の霊長類が植物の毒にさらされる環境で生きていたため、苦味を避ける本能が生まれたと考えられているのだそうです。自然の物が体に良いと言われますが、毒性のある植物は意外と多くてキノコ類の特定の種類は勿論、トリカブト、イヌサフラン、時々間違えて食べてニュースなるスイセン、ドクゼリ、フキノトウとよく似てるハシリドコロ、ヨモギと激似の黄色い花が可憐なんだけど毒があるクサノオウ、身近なところでは『ソラニン』と『チャコニン』という天然毒素を含むジャガイモの芽とか挙げればきりが有りません。こんだけあれば人間の本能に苦いは毒って刻み込まれてもおかしくは無いですね。


 それでも苦さを旨味に変換してしまう人間はやっぱり他の生き物にはない活動的好奇心の塊なんでしょうね。そして、この思いが消えない限り若いって言ってよいと思います。探求心は常に心と体を動かします、その原動力は若さなんじゃないかなって感じるのですよ。でも、若いと苦みを毒に感じる、その辺の矛盾はまぁとりあえず置いといて、食べる事に対する好奇心は失いたくないですね。一番簡単に出来る冒険物語、だからテレビ番組にグルメ番組が多いんじゃないでしょうか、人間の本能に訴えかけてるんだから視聴率取れるんだけど、低予算で手軽に出来ちゃうって事でここ最近、質の低い番組が増えてますねぇ、開始当初は全然別なテーマでスタートしたら視聴率取れなくてグルメ番組に路線変更したりとかさ……。わたし食べ物を扱う番組で、激辛に耐えるって言うテーマが大嫌いです。食べ物で苦痛を味わうなんてナンセンスじゃないですか。人が悶絶する姿を見るを私は楽しいと思えませんので。


 秋高気爽しゅうこうきそうと申します、秋は食べ物が美味しい季節。お肉もお魚も、その美味しさを更に引き立てるのは香り高き野菜たちなんじゃないでしょうか。苦みを旨味に感じる大人の舌が大活躍しそうですね。やっぱり日本は四季が似合いますよね、夏と冬しかないなんて寂しすぎます、でないと、美味しい物食べられないじゃぁ無いですか。


 あ、甘い物も美味しいですよん。秋のアイスクリームって、中々良いんですよね~~~。

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