表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/141

奥編 moglie 39:明日から先へ Da domani a domani

前回:ラスボスを倒して依頼(クエスト)を完了した。

 依頼(クエスト)中の岩の洞窟から戻った所は、宝珠(グローボ)の前だ。

 どうやら、クリアした。さすがに苦労したと思う。

「苦労したな。これから先の敵は、ますます難しくなるんだろうな」

 サヤも同じ意見らしい。

「そうですね。まだ魔法を駆使して来る敵とか、ほとんど居ませんし、先にはキャラクタ並の魔法を使うモンスターが出て来ると思います」

「まぁ、先のことを考えすぎても、仕方あるまい。とりあえず帰って休もうぜ」

「そうだな。装備を確認して町へ帰還だな」

「あれ? ゲッツの盾は新しいの?」

「そうだ。今回のドロップだな」

 炎の意匠の入った美しい盾だ。

「防御力もありそうだし、火属性だ。これで殴ると火属性攻撃になりそうだ」

 ゲッツは楽しそうに笑う。


 建国2年唱月(うたつき)16日(16/Coro/Auc.02)

 町に帰還した。

 直ぐに、ギルドマスターから呼ばれて、依頼(クエスト)内容を報告する。

 今回は、割合普通のパターンだったようだ。ただ、案内係が付くのは結構レアらしい。

 ドロップもこんなものらしい。それぞれに応じて、役立ちそうなものが入手できるとのこと。

 コーリの “火の衣„ と、ボクの “火の貴石(ジェンマ)„ は何らかの形で装備品に加工する必要がある。ここで加工するより、次の街の方が良い職人が集まっているらしいので、一旦は保管しておくことにした。


 さて、全てが終了して、同居している部屋に戻る。一時的にレア・リネカー師匠の家だ。

 今後のことについてみんなで話し合わなきゃいけないね。でも今日はゆっくり休もう。


 ベッドの中でふと考える。

 あの人は今ゲームで何処にいるんだろう?

 お互いゲーム内のことは言わない約束だけど、退場したという話は聞かないので、きっと元気にゲーム・ライフ送ってるよね。

 次の街は彼方此方の冒険者が集まっている所らしいから、会えるかもしれない。

 

 翌朝、第一昼刻、朝食後にリビングで話合うことにする。

「サヤ、火の弓懸(ゆがけ)って、あまり聞かない名前なんだけど、どんな装備なの?」

「そうだな。弓手(ゆんで)以外はあまり聞いたことないかもしれないな」

 赤い波模様が入る手袋みたいなものを取り出した。

「変わった手袋ですね~。あたしは見たことのないですぅ~」

「説明するとだな。弓は他の武器と違って、右手で弓弦(ゆんづる)を引くんだが、どうしても指先を痛めることが多い。そのため、指を保護する手袋といったものだな」

「普通の手袋とどこが違うの? ボクには良く分からないな」

「時代によっても違うのだが、これは “三ツガケ„ と言って、親指、人差指、中指を保護するように出来ている。薬指まで保護する “四ツガケ„ というタイプもあるんだがな。細かいことを言い出すと私も良く分からない。実際には、これに “ぎり粉„ という滑り止めの粉を塗して使うんだが、ゲームではそこまでやってないみたいだ。細かくなりすぎてもゲームにならないからな」

「ふむ、弓はやはり独特な武器だな。攻撃力もあるし、射距離も長い。弓を持つ敵が出るようなら対策を考える必要がある」

 ゲッツは何か考え込んでいる。

「コーリの衣はどうするの?」

「次の街に行ってから、仕立の出来る人と相談します」

「そうだね。ボクの貴石(ジェンマ)もそうする」


「さて、本題に入ろう」

 サヤの話に、みんな少し真面目な表情で構える。

「次の街への移動はいつにしようか?」

「なるべく早くでいいんじゃない? ボクは、そうしたいな」

「俺も賛成だ。この略綬も取れたしな。新しい所で新しいステップに入りたい」

 そう、“火の山の魔女„ の略綬は、真紅と朱の縦縞に魔女のシルエットが入る。他と比べてもとても目立つ。

「あたしも、早く移動して火の衣を仕立たいですぅ」

「決まりだな。この町での残務が終わり次第出発しよう。アルフィ、この部屋については大丈夫なのか?」

「心配ない。師匠宛の郵便(ポスタ)を残して置けばいいと言われている。今日中には片付けて置くよ」

「良し、早速準備に入ろう。特に部屋の清掃には気を付けて欲しい。汚れていたと言われては名誉にかかわるぞ」

「了解!」

「承知!」

「分かりました~」


 建国2年唱月(うたつき)21日(21/Coro/Auc.02)

 ボクたちは、“冒険者の集う街„ へ向かう。行先は西だ!

次回 「旦那編 40:夢追い correre dietro a sogno」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ