表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/141

旦那編 marito 26:幸運を呼ぶ猫 Gatto che porta fortuna

 みんなで協力して絡繰(からくり)猫を造ることにした。

 カタケルススからの指示は

――三毛にするんですから、毛皮は三種類の色のものをお願いします。あと爪と歯です。目にするガラス玉はこちらで探します――

 とのこと。

 うぅむ、なかなか面倒

 ディアは絡繰(からくり)猫の中味を造ると帰って行った。どうも一人では無理らしいので、あちこちと相談するそうだ。

 なにはともあれ、カタケルススが言った材料を収集するため、はるっち、サブ、ジョルジュで狩りに出る。

「とりあえず、サバクオオカミやコヨーテを探して毛皮・爪・歯を探すよ」

「おっしゃ、ワイは頑張るで~」

「サブやん、本当に人助けなんですよね」

「お、おぉ、腕輪はん! 世のため人のためや!」

「動機にどす黒いものを感じるのぅ」

「動機はさておき、結果が大切なのです」ポロロン♪


 材料収集なので、モンスターを多数倒さなくてはならない。それで比較的レベルが低いと思われる町の南側を中心に毛皮を持つ敵を中心に倒して行く。

「サバクオオカミは群が多いから結構まとまって狩れるけど、コヨーテは少数ずつだからなかなか枯れないね」

「そうじゃのぅ。蛇や蜥蜴、植物モンスターも混じるから面倒ではある」

 狩り尽くさない程度に、適当に狩りまくって材料を入手する。

 みんな強くなったねぇ――初めての村から希望の町に移動した頃とは見違えるほどの戦力アップになっている。そろそろ次の町への移動も考える必要があると感じる。

 “森の恩恵„ というクエストの情報収集は急務かもしれない。


 ゴーレムのモンスター・コア収集のため、町の東側に移動する。ここは岩場が多く、ゴーレムが出現する地区だ。

 こういう力が強くて物理攻撃能力の高い敵は、直接殴り合うのは危険なのだが――

 「戦いの歌カンツォーネ・ダ・グゥエッラ!」

 「炎の壁ムーロ・ディフィアンマ!」

 「火の槍ランチァ・ディ・フォコ!」

 「火の矢フレッチ・ディ・フォコ!」

 脚止めをしつつ、火攻撃を重ねると――割合簡単に倒せる。

 キャラクタの能力とモンスターの性質によって、得手不得手が出て来るので、この辺はプレイヤー・スキルが重要になる。

 “敵を知り己を知れば百戦殆うからず„ というのは戦いに関してはどんな時にでも通用する。


 コアが集まった所で町に戻り、ディアの所に集合する。

 カタケルススにも来てもらう。

 基本の形状は既に出来て居たけど、まだ時間が掛かるらしい。

 ディアとカタケルススが話し込み始めたから、材料を渡して、今日は解散にする。

 数日待って欲しいとのこと。上手くいけばいいなぁ

 

 ディアの “出来たよ~„ という連絡が来たので、みんなで集まる。

「ほぅ~」

「なかなかじゃのぅ」

「いい感じですな」ポロロン♪

 本物と同じという訳にはいかないけれど、目パチ、耳ピクピク、尻尾フルフルなどはなかなかの出来。前脚を右左別々に挙げるのも可愛い。

 毛並は立派な三毛、ガラス玉の目も愛嬌がある。

「サブ、どうかな?」

「ワイは、これなら行けると思うわ! 早速持って行ってみよう」

 

 ヌーヴォラさんは町の南西側、酒場が並ぶ地区の一角にある。

 興味本位で付いて行ったけど、立派な建物で高級なお店らしい。

 直接お会いしたけど、綺麗で理知的な女性だった。高級な店では知性と教養がないと務まらないらしい。少し見習おう。

「ヌーヴォラ姉さん、これを」

 サブの差し出す絡繰(からくり)猫を見て、お姉さんは本当に零れるような笑顔で言う。

「有難う!」


 数日後、希望の町に噂が流れた。

 ヌーヴォラ姉さんの持つ絡繰(からくり)猫が幸運を呼ぶと大評判らしい。

  右手を挙げると、お金が来る。

  左手を挙げると、お客が来る。


「はるっち、わたしたち何をやったのだろうね?」

「全くじゃ、一寸先は闇じゃのぅ」

次回 「旦那編 27:演奏会 concerto」

ストックが尽きつつあり、現在の日毎更新がかなり難しくなりました。

数回に渡るエピソードも幾つかあり、話の質を落とさないためにも更新ペースが落ちることが予想されます。なるべく頑張りますが生暖かい目で見ていたければ有難いです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ