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旦那編 marito 20:戦士への挽歌 Elegia per Michaela Armgren

 玉桙(たまほこ)の 道来る人の 伝言(つてごと)の 我に語らく 

 

 射干玉(ぬばたま)の 夜渡(よわた)る月に 

 

 叢雲の 隠るる如く いや遠に 消え行く如く 

 

 茜差す 照らす光に 咲く花も 時にうつろふ 

 

 空蝉の 人の運命(さだめ)も かくあれど 

 

 ()ぎし光は 真澄鏡(まそかがみ) 割れ得ぬものと 憶えしが 

 

 風無き朝に 立つ霧の 晴れるが如く 置く露の 落ちるが如く 

 

 まつろはぬ 敵に振いし 剣太刀(つるぎたち) 取り佩く姿 

 

 朝焼けに 敵を屠りし 夕映えに 髪うち靡く

 

 久方の 天の下にも 樛の木の 重なる梢 変わりせず 

 

 永遠に続けと 想いしが その身凛々しき 

 

 君声は ここと聞けども 響きなく 先に消え行く 

 

 君影は ここと言へども 色もなく 空に溶け行く 

 

 夏虫の 淡き光に 寄り集い 彷徨い迷う 

 

 言の葉も いまだ尽きねば この嘆き いまだ過ぎぬに 

 

 言喧(ことさへ)く 騒ぐ道辺に 是非もなく 

 

 君の名を呼ぶ 人も無く 

 

 十六夜(いざよ)う月の 行方知らずも 


次回 「旦那編 21:追悼と新たな道 Memoria e la via nuova」

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