第157話 人手不足?
第156話と第157話の同時掲載です。
「お...お兄ちゃん大丈夫?」
「あぁ、心配かけてすまないな...俺なら大丈夫だ」
「うん。ごめんね...わたしがいけないの...」
「あぁ。大丈夫だって!お前が悪いなんてことはないよ!」
「ううん。わたしがあの魔物に気づかなかったから...」
「あぁ、問題ない!大丈夫だから泣くなよ!」
「うん...。本当にごめんなさい...」
「いいんだよ!お前は俺が守るんだ!その為だったらなんでもねーよこれくらい!」
「ありがとうお兄ちゃん!」
...
「でもどうすっかな。あいつがここに居座ったんじゃ...俺らも困っちまう」
「うん。どうしよう...。そうしたら...冒険者さんにお願いしようか?」
「え?冒険者?」
「うん。お兄ちゃん知らない?凄腕の冒険者さんの噂?」
「あぁ。まぁ聞いたことはあるけどよ?」
「うん。だから依頼しに行ってみない?」
「えぇ?でも俺らじゃお金が払えないだろ?」
「ううん。その冒険者さんはとっても親切なんだって!」
「色んなところに行って、皆の困ったことを解決してるんだって!」
「大きな鳥の魔物もやっつけたんだってさ!」
「そうかぁ...でも俺達の依頼にわざわざ応えてくれるかぁ?」
「うん。でも駄目ならしかたないじゃない?」
「そうだなぁ...。駄目もとで依頼してみてもいいかぁ」
「うん。だからそれまでは無理しないで頑張ろう?」
「そうだな...どっちにしても怪我も直さないといけないし」
「うん。お兄ちゃんの怪我が良くなるまでは、わたしが頑張るからさ?」
「あぁ。でも今度は無理すんなよ?この足じゃお前を守れないことも出てきちまう」
「うん。お兄ちゃんがわたしのために頑張ってくれてるのわかってるけど、わたしはお兄ちゃんのために絶対に無理しないよ」
「あぁ。本当にそうしてくれ。少しずつだけど、俺達の生活も良くなってきているだろ?」
「決して無理しなくてもいいんだ!」
「うん。わかってるよ。じゃぁとりあえず依頼をしに行ってみないとね」
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エルフィオーレの村では、ルメリオさんが開く商店の仮設店舗が待望のオープンを迎える。
「カノンさん!少し気が早いですが、できる範囲の中で準備できたものを揃えましたよ!」
元々装飾品と雑貨を扱う商売だったというのに、エルフィオーレの村では、食品を中心とした品揃えに、少しの雑貨を取り扱う感じのようでもある。
「できる範囲って言う割には凄く品揃えがありますね!」
「えぇ。エルフィオーレの村用の馬車も走らせるように手配しましたからな」
「ゆくゆくは先日カノンさんにご依頼いただいたものは全て揃えるようにしますからね!」
「いやぁ、助かります」
「お店のほうは大丈夫なんですか?」
「えぇ勿論!信頼できるスタッフに任せてますから大丈夫でしょう!」
「まぁ、正直わたしもエルフィオーレの村にできるだけいたいですからね!」
「ハハハ、是非エルフィオーレの村でもお金を落としてってくださいね」
「村の整備計画の方もどうですか?」
「えぇそこもしっかりやらして貰ってますよ!ラクレットの皆さんには申し訳ないですが、ウチもできるだけいい場所が取れるようにと、ウチなりの強みも意見させてもらってますから!」
「今回のこの仮設店舗も作戦のうちですからな!」
「ルメリオさんが本気だしたらラクレットの方々がかわいそうな気もしますが...」
「いえいえ、決してないがしろにしているわけではありません!そのあたりまでしっかりするのが商売人ですからね」
「それより、ラクレットのシェーラさんのところは大丈夫なんですか?」
「え?大丈夫って言うと?」
「あら、ご存知なかったですか?ほら作業員の宿泊が増えたじゃないですか?それでかなり忙しくされていらっしゃるようですよ?ユウリさんが心配してましたから」
「え!?そうなんだ!?それは知らなかったです!ありがとうございます!ユウリにも聞いておきますね!」
確かに言われてみると、村の急激な変化によって、俺以外の皆は色々と忙しい感じでもある。どこかで歪みがでないといいけど...。
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