圧倒的○○をしたら○○になった話
真剣な時ほど方言が出ない
「王弟の一族とドゴスギア将軍が、アルベリア西部のカサ地方のデナン砦の周辺地域ごとローゼンランド王国に寝返った模様」
「王弟の息子のランビルスがローゼンビルスと名を改め、デナン砦の雷鳴の嵐騎士団を従え、領主となったようです。」
「ローゼンビルスが雷鳴の嵐騎士団とローゼンランドの白蛇騎士団と赤蛇騎士団を従えデナン砦から我が領土に侵攻中です。」
「マイルズ王国の第一王子と第二王子が自分達の騎士団を引き連れ、ローゼンビルスを支持すると表明しランカ地方に侵攻」
次々に情報が上がってくる。
シルヴィエ様から内乱処理を一任されているので、戴冠前ではあるが王命として指示を出した。
ランカ地方の怒りの熊騎士団と眠れる熊騎士団、さらに突撃の熊騎士団をマイルズ王国軍対策に動かし
麗龍騎士団は名は残すが団員は王女の武闘派の侍女で構成し近衛騎士団とした。
白銀の龍騎士団を新しく作り、団長をヒーロ、副団長をメープルとした。
飛龍部隊を騎士団に組み込みヒーロが率いることになった。
ユーリとニルヴァの2人にはそれぞれ騎士団の部隊を任せ、飛龍部隊、魔法部隊、ヒーロ直属の地上部隊、ユーリ隊、ニルヴァ隊で構成された大騎士団が創設された。指揮官クラスは全員女性であり、元麗龍騎士団員と内乱時に王女派だった人達である。
白銀の龍騎士団と王国西部カサ地方にあってローゼンビルスにつかなかった砂漠の嵐騎士団と王国南部の黒狼騎士団とで侵攻に備えることにした。
マイルズ王国は軽く撃退した。王子を二人とも捕縛したので身代金を要求し、2人の王子は本国にとっとと返した。
ローゼンビルスの騎士団は侵攻軍にいなかった。
白蛇騎士団3000人と赤蛇騎士団3000人、それにローゼンランド国王直属の銀蛇騎士団5000人合わせて11000人という大軍で押し寄せてきた。
そしてこちらの軍を見るやいなや銀蛇を中央後方、左前に赤蛇右前に白蛇。
兵力が多い割に少しこじんまりした鶴翼の陣で待ち構えたのであった。各騎士団が1000人で一列の横陣を重ねているようであった。
こちらは砂漠の嵐が1000人、黒狼は本来2500人いるが王都防衛のためにここには1500人しか連れてこれず、白銀の龍騎士団は内乱処理にニルヴァ隊を置いてきているので飛龍100、魔法500、ユーリ2000、本隊4000の計6600人、合計で9100人。負けたら即王都に入られるのでこちらも大軍である。
「負けられん戦いがそこにある!」
どこかで聞いたことがあるようなセリフを言いながら布陣を発表する。
「まずは砂漠の嵐騎士団だが、偃月の陣で赤蛇騎士団と対峙し開戦と同時に突撃。」
「砂漠の嵐の少し後方に魔法部隊を配置するから敵とぶつかる前に魔法をできるだけ赤蛇に叩き込んでやれ!」
「ユーリの隊は鋒矢の陣にて白蛇騎士団に突撃。」
「本陣は雁行の陣で味方の両部隊が敵と接した瞬間に突撃する。」
「ユーリの部隊が敵とぶつかる前に俺が飛龍部隊を連れて魔法攻撃&空から1度突撃して雁行の中央に俺は戻る。それまでの間の本陣の行軍は本陣各隊の隊長のアリサ、ミカ、ルカに任せる。」
両軍が戦場に出揃い口上を待っているようである。平原での戦いというのは、戦う前にお互いの主張やら激を飛ばし合うのが普通らしいが俺は布陣が完了してすぐ
「全軍、作戦通りに行け!」
と出陣の命令を出した。
魔法部隊が炎と雷系の魔法を叩き込んでいく。
少数だが我が国のトップクラスの魔法使いを集めた部隊である。
赤蛇騎士団の半数ほどが戦闘不能になったようだ。
敵陣が乱れ兵も減ったところへ猛将で知られる砂漠の嵐の団長ジルバを先頭にした偃月の陣の突撃が決まると、左陣の決着がもうついてしまった。
俺は飛龍の姿になったメープルに跨り、空からバーストフレアを叩き込みながら飛龍隊と共に白蛇に突っ込み止まることなく中央に合流した。
白蛇騎士団はパニックをおこし、兵も1000人ほど戦闘不能になったようだ。
鋒矢の陣でユーリがすぐに突撃したので敵の部隊は真ん中から分断され、白蛇な中央後方にいた敵団長の首をユーリが取ったと知らせがきた。
両脇の軍が仕事をする前に壊滅したので敵の本陣は両側から挟まれた上に中央から突撃してきた本隊の雁行の陣を受けなくてはならなくなった。
「バーストヘルフレア」
俺は容赦なく最凶の炎魔法を放ち、敵に攻撃と動揺を与え、本隊の突撃が決まると敵本陣は呆気なく敗走した。
敵の戦闘不能の兵は回復魔法をかけて国に返し、逃げる兵はそのまま逃げさせた。
敵兵半数以上が死んだのに対してこちらは200人ほどしか死者が出ず、ヒーロの初陣は圧倒的勝利で幕を閉じた。
俺達が活躍したのもあり、アルベリア王国は貴族制を廃止した。譜代の貴族をそれなりのポジションに置くことによって不平を減らし、外様でも優秀な人材には役職を与えた。
俺は騎士団長になったばかりなのだが、今回の大戦の功績により左将軍となった。
王女は戴冠式を行い女王となった。
「皆、アルベリア王国のために我に力を貸して貰うぞ!そしてロードバルト連合国とは友好関係を築く」
女王の所信表明が終わるとすぐ
「ヒーロよ我が前へ」
ヒーロは女王の前に膝まづいた。
そして肩に剣を乗せられ
「そなたは今日よりグランドマスターの位についてもらう。」
一同驚愕した。
聖騎士に任命されるもの思っていたが、グランドマスターとなると話は一気に変わる。
グランドマスターとは武闘派の国王がつく役職ですなわち今回の任命は、女王の伴侶にヒーロが選ばれたこと意味していたからであった。
「謹んでお受け致します。」
ヒーロの伝説の第一歩はここから始まった。
国王になった主人公には休む暇はないww




