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RIVI -リーヴァ-  作者: 小岡チノ
3/5

3

掛け声と同時に出したもの

司はグー


侑里は…チョキ



勝負は天羽司の勝利となった。



「よっしゃ!!俺の勝ち!」

「やっぱり負けちゃったか」

「…やっぱり?」

「僕が出すもの。司くんは分かっちゃったんだよね?」



少し悲しそうに聞く侑里。



「分かってたというより分かったかな。

途中で侑里の目が一瞬決心してる目になった。それで侑里は俺の思考回路を除く気は無いんだって確信した。

あとは侑里の性格上何を出す可能性が高いかを考えて出した。

だからこれは俺にとって侑里が何を出すかは賭けだったんだよ」

「そうか…」



司にとっても賭けだった。100%勝てると思えない勝負は彼にとっては初めての出来事。

それぐらい侑里は強者だった。


ピロンと現実に戻す音がすると侑里のKingが司の手持ちに入る。

デバイスの表示が変わった。



【東雲侑里 King 2】【天羽司 King 8】



表示を見た瞬間、司の顔色が変わっていった。



「お前月1で戦って負け無し?」

「うん…初めて負けたよ。流石司くんだね」



眩しい笑顔で清々しく負けを認めた侑里。

それに反して勝ったのにも関わらず、何とも言えない悔しさを抱いた司。

そんな感情を抱かれているとは知らず、侑里が落ち着いた口調で話し出す。



「司くん。ここは北海道だよ」

「は?いきなり何言ってんだよ」

「僕は東雲侑里。北海道の中学2年生。改めてよろしくね」



そっと差し出される手。

その手をしっかりと握り返し彼も答えた。



「天羽司。千葉の高校1年。よろしくな。また戦おうぜ」

「うん!また機会があれば!!」



対戦相手とこのように話すのは初めての司。侑里との対決で誰かと本気で戦うこと、それがどれだけ楽しいことか気づいた。




「次も負けないぜ。侑里」

「次は負けないよ。司くん」



そして迎えた午前2時。

また光に包まれる。

「またね」

そう聞こえた気がした。


光が消えて、目をはっきりと開くと先程まで歩いていた。馴染みの景色。

帰ってきた。そして隠れていた世界も戻ってきた。

深夜だけあって賑わっているわけではないけど、人気(ヒトケ)が感じられる。



「…侑里。また勝負しようぜ」



(…RIVI何のためにあるかわからないけど、ワクワクするじゃねぇかよ!!)




まだ巡り会っていない強者達との勝負に思いを馳せている司。

しかし同じことを思っていたのは、彼だけではない。





「また圧勝してしまいましたわ」


「ふふーん!運動なら誰にも負けないよ!!」


「…つまらない。こんなので勝っても勝利とは言えない」


「……RIVI誰が創ったのか知らないがここだけが俺の居場所だ」




改めて始めようか。KingとQueenの争奪戦を。

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