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普通じゃなくても幸せに  作者: おとめtheルル
[season4-3学期]
62/65

#61 バレンタインホワイトデー

~ルルン~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#61 バレンタインホワイトデー


3月の中旬。大阪から帰ってきて最初の週明け、月曜日。

学校が終わったあと、山村と幸佳を家に呼んで大阪でのお土産を渡していた。


お土産の中で最も高級だった、例のものを幸佳にプレゼントする。

綺麗に包装された箱。

幸佳が開けていいかと聞いているようだった。


「も、もう開けるのか?別に、いいけど...」


サラサラ...

リボンを取って箱を開けてみると、中に入っていたのは...


「チョコレート...!!チョコレート...!!」

四角く並ぶ、色とりどりのチョコレート。

とても嬉しそうにしていた。


「すごいねえ、友。これは一体...」


「抹茶チョコにイチゴチョコ、そしてバナナチョコ。」

たくさん種類があったので、店員さんのおすすめかつ大阪限定のものを

選んできた。値段はそれなりにしたのだが。。。


「あり、がと...翔!それじゃ、これ...」


幸佳も忘れてなどいなかった。

バレンタインで受け取るはずだったチョコを受け取る。


「それは僕も手伝ったのさ。だから2人からのお礼、だね☆」

バレンタインの意味とは...

まあそれはそれで嬉しかった。


「2人もありがとう...。」


ガチャ...


すると玄関から扉の音がして、姉がやってきた。


「あ、優雅!幸佳!久しぶり!」


「お疲れ様です、お姉さん!」


山村も丁寧に挨拶する。


「...あ、この間のチョコ。なんだ、幸佳にあげるためだったんだね。」

何やら意味深な言葉。


「ほ、ほら...バレンタインでもらえ、なかっただろ...?だから...」


「へー、翔もバレンタインでチョコもらえてたんだー...」

ニヤニヤしながら近づいてくる姉。


「お、大阪はどうでしたか、お姉さん...」

僕を助けてくれた山村。さすが友だ。


「え?そうだなー...すごいよかったよ!」

幼稚園児並の語彙力。


「そうですか。それならよかったですね。」


...すると、幸佳はテレビの前にあったエーテルのぬいぐるみを取っていた。


「ああっ!幸佳、それは大阪限定のお好み焼き持ちエーテルちゃんだよー!

触らない、触らないでー!!」

いいじゃないか、ぬいぐるみなんだから。


「もふもふ...フフフ...」


だあーっ、と幸佳と一緒になってエーテルのぬいぐるみを触りにいった。

仲良しだな、この2人...。


-------------------------------------------------------------------------


翌日。


幸佳(と山村)にチョコを渡した噂は、またしても隣のクラスで流行っていた。

当然僕たちのクラスでも耳にも入る。


「おはようございます、翔くん。」

朝、山村よりも先に、水野さんが話しかけてきた。


「あの、よかったらこれ...」

水野さんからもらったのは、なんとチョコレートだった。


「バレンタインで...渡すつもりだったんですが...その...」

もじもじしていると、山村と美歩がやってきた。


僕に渡していたチョコを分捕り、バッグに隠す。


「なななななななんでもありません!!

放課後ちょっとお話ししたいなーって...」

分かりやすすぎる動揺。


「あれー?藍、今何か渡してなかったっすかー?」

ニヤニヤしながら水野さんに近づく美歩。


「あれれ?友、今何か貰ってなかったのかい?」

(同様に)ニヤニヤしながら僕に近づく山村。

逃げ場はなかった。


---


チョコの件はとりあえず保留になったが、もうひとり問題の人がいた。

そう、クラスで委員長を務める美里愛である。

昼休み、さっそく例の噂を聞いていた美里愛が話しかける。


「ちょっとちょっと?翔?」


「み、美里愛には約束通りたこ焼きを渡したじゃないか...」

そう言ってなだめる僕。


すると唐突にこのはが教室にやってきた。

君の噂により僕の個人(的)情報はクラス中に駄々洩れで困っているんだよ...


「な、なあこのは...。お願いだから噂を広めるのはやめてくれないか。」

するとこのははこう答える。


「え...えっと...噂を広めたのは僕ではないんですが...」


「はあ?!」


...とりあえずこのはと一緒に別の教室に逃げ込むことにした。

このはを連れて教室を飛び出す。


「ちょっと翔?!話はまだ終わってませんよ!!」

追いかける美里愛だったが、廊下の人混みの中、走ることはできなかった...。


---


図書室にやってきた。

ここなら万が一騒いでもすぐに図書室の先生が対応してくれるであろう。

奥のほうにある席に着いて話を聞く。


「と、ところでまずなんの用だったんだ...?」

このはが落ち着いたところで最初の質問をする。


「え、えーっと...なんでしたっけ。」

忘れてどうする!!


「あ、そうでしたそうでした。僕もその噂について聞いてみたかったんです...」

隣のクラスの噂、本当にこのはではないのか...?!

とりあえず話してみることにした。


「噂って...昨日幸佳にチョコを渡した件のことか...?」

そうです、そうです、と頷くこのは。


「参ったよ、この噂...。おかげで美里愛に追われることになったり

他の男子から変な目で見られたり...」

水野さんからもチョコをもらえ...るようになったのは言わないでおこう。


「やっぱり困ってます...?

実はその噂、どこから流れているのか突き止めたのですが...」


「それは本当か?!」

思わず大きな声で叫んでしまった。


「す、すまんすまん...で、その噂の犯人は...」


ごにょごにょごにょ、と小声で教えてもらった。


---


放課後、誰もいない校舎裏。

僕は今朝の件で水野さんに呼び出されていた。

2人きりになった僕はかなり緊張していた。


「け、今朝はごめんなさい...。改めてにはなるのですが、

よかったらこれ、受け取ってください!」


そうして今朝渡そうとしたチョコを受け取る。


「あ、ありがとう、水野さん...!実は...」


こっそり水野さん用にも買っておいてよかった...!

そう思ってバッグからチョコを取り出そうとする。

あ、美歩の分も別で用意してあるから安心してくれ?

...すると後ろのほうから誰かに覗かれている気配を感じた。


「誰だ...?!」


はい?と驚く水野さん。一応検討はついていたが、念の為。


「ど、どうしたんです、翔くん...?」

水野さんは気づいていない模様。


恐らく例の噂の犯人。

しかしどこかへと逃げてしまったみたいで、気配はしなかった...


「ごめん、また今度...」

この流れでチョコを渡すことはできなかった。


-------------------------------------------------------------------------


翌日。

案の定、水野さんからチョコをもらった噂が広がっていた。

昨日は気づいたのに対処することができなかった。


...果たして僕は犯人を捕まえ、噂を止めることができるのであろうか...


続く...?


はじめまして、ルルンです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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