表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
普通じゃなくても幸せに  作者: おとめtheルル
season3-2学期/冬休み
48/65

#47 お泊まりさせてもらいました

~ルルン~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#47 お泊まりさせてもらいました


12月25日、クリスマス。

山村たちと一緒に、山形にある蔵王の樹氷を堪能した僕たち。

山頂駅から麓まで戻り

バスで再び山形駅まで帰ってくる頃には既に夕方になっていた。


「ふうー、楽しかったですー...!」

このはは満足気にしている。


「それはよかった!」

琉夷さんも満足している様子。


「ところで友の友?帰りの時間は大丈夫なのかい?」

そういえばそうだよな。

このはは日帰りの予定で来ている。


「大丈夫ですー、ええっと...帰りは自由席なので、

どの列車に乗っても大丈夫なはずです...」

混雑していないといいけどな。


「...いやいや、時間は?!」

姉も話しに加わった。


「あんまり遅い時間だと帰り...遅くなっちゃうよ?この間の私たちみたいに。」

...?と首をかしげるみんなだったが、僕だけには分かった。

この間って...紅葉の帰りのことか。。。


...結局このはは19時30分の新幹線で帰ることになった。

東京駅には親が迎えに来てくれるらしい。


「あと2時間ほどあるね、みんなどうする?」

...すると駅前にあったイルミネーションの光が点灯しはじめた。

美しいライトアップのはじまりである。


「そうだ...今日、クリスマスだったな...」


-----


このはの荷物もあるので、ひとまずおばあちゃん家に戻ってきた僕たち。

すると昼間はいなかったおじいちゃんらしき人の姿があった。

それに気づいた山村は外に姿を隠す。


「おお、琉夷、幸佳。よぐ帰っできたな。」

そう言って幸佳の頭をなでなでしている。

やはり幸佳のおじいちゃんのようだ。


「,,,おめさんは誰ね?」

そして幸佳の隣にいた姉に声をかける。


「あ、あの...私は...」


「僕たちは幸佳さんと山村さんのお友達で...杉岡このはと申します。」

や、山村...という言葉に反応したおじいちゃんと山村(本人)。


「...。幸佳の友達な。わがた。」


そうして再び家に上がらせてもらった僕たち。


-------------


...家の外。

真っ暗な雪の降る中、小声で話す声がした。


「...優雅。また明日な...」

そう言って山村に現金などが入ったバッグと山村の荷物を渡す。


「ありがとう。それじゃあ。」

真っ暗な雪道を明かりひとつで歩いて行く山村。


「おーい、琉夷。ままかねの?」

琉夷さんがいないことに気づいたおじいちゃん。

ご飯食べないの?と聞いているようだ。


「はいはい、今行きます...」


-------------


18時頃。


山村以外のみんなとおじいちゃん、おばあちゃんの7人はご飯を食べていた。


「こんな賑やかなのは久しぶりね。」

幸佳のおばあちゃんは喜んでくれているみたい。


「んだ。たまには悪くないでな。」

おじいちゃんのほうも楽しんでいそう。


「...あの...山村さんは...」

小声で琉夷さんに聞こうとするこのは。すると...


「あれ?優雅はどこ行ったのー?」

姉も山村のことを心配していた。


「...優雅...?どごかで聞いた名前だべ?」


そうか、やっぱり山村との関係は複雑なんだな。

すると焦っているかのように琉夷さんが話を進める。


「ほ、ほら...幸佳の友達だよ。

さっきまでは一緒にいたんだけど...もう帰ったみたいだぞ?」


「んだっけがな...?」


-------


もうすぐ19時だった。

このはの乗る新幹線は19時30分。

今からここを出れば十分間に合うであろう。


タクシーを呼び、家の前でお別れする。


「ほ、本日は...ありがとうございました...!!」

丁寧にお辞儀をするこのは。


「またおいでなさってよ。」

おばあちゃんはとっても優しかった。


「このは!またね!よいお年を!」

姉もこのはに手を振る。そうか、もうすぐ年末だな。


「よいお年を...!また、学校で...」


ブーン...


タクシーは発車する。


「...ところで、おめさん方は何時に帰るでな?」


-------


家の中に戻った。


山村に連れてこられただけで、僕たちも日帰りの予定なんだ...。


「えーっと...一応8時40分の新幹線で帰るつもりですが...」


「それは大変ね。どこさ泊まるの?」


「は、はあ...?」


姉とふたりで首をかしげる僕。

もしかして朝の8時と勘違いしているのでは...?


「ハハハハ!その顔は今から決める顔だね、

だったら泊まっていっていいだよ!」

おじいちゃんにそう言われた。


「いや、その...8時っていうのは夜の8時で...」


「まあ。あと1日あるのね。泊まっていき。」

おばあちゃんにまで勘違いされた。

ど、どうしよう...


-----


なんやかんやで幸佳と一緒に部屋に案内された。


「ここ...幸佳の、部屋...」

久しぶりに幸佳が話しかけてくれた。


「へえー。昔ここに住んでたの?」

姉が幸佳に問う。

すると幸佳は首を横に振った。


「ハハハ。優雅がいるからなあ。ここに来るのは年に2、3回。

いつも幸佳と父さんだけで来ているんだよな。」

いつのまにか琉夷さんがやってきていた。


「...ところで本当によかったのかい?

ホテルはもう予約したのだろう?」

...みんな泊まることを前提に話を進めるのだが。


「いえいえ...実は、私たちも日帰りのつもりでやってきたのですが...」

すると琉夷さんの顔色が変わった。


「な、な...なぜそれを早く言わない!!

あと20分で今日の新幹線は最終便だぞ?!!

親たちが心配するでしょうが!!!」


大慌てで僕たちの荷物をまとめてくれる琉夷さん。


「あ、あの...両親は東京にいません。

それと...ちょっと気が変わって、やはり今日は泊まらせていただこうかと...」

それを聞いていちばん嬉しそうなのは幸佳だった。


「......まったく。君のお姉さんは幸佳よりも手がかかるなあ...!」

ハッハッツハ、と笑いながらまとめていた荷物を置いた琉夷さん。


「風呂さ入っておいで。」

おばあちゃんに呼ばれた。


「あ...ごめん、なさい...。

日帰りのつもりだったから着替え、用意していないや...」


-----


8...20時30分頃。

結局本日の新幹線の最終便は終わってしまった。


着替えについてだが、姉は幸佳の服、

僕は琉夷さんの服を借りてなんとかなった。


「意外と着れるんだねー!...ってか幸佳ってこんな可愛い服持っていたんだ!」


「おばあちゃんに...もらった...」


幸佳の部屋の中、僕と姉と幸佳でそんな話をしながらゆっくりしていた。


「...ってかこの3人で一緒なんて珍しいね!いつも山村たちがいるからかな!」

確かにその通りである。


「...せっかくだからトランプでもするか。」

勉強机の上にあったトランプを見つけた僕は2人を誘う。

うん、と頷く幸佳。

...それからしばらく、3人でトランプをして遊んでいた。


---------


コンコン...

ガチャ...


「翔くん。そろそろ眠らないか?君は...」


そう言って幸佳の部屋に入ってくる琉夷さんだったが、

そこにはトランプが散らかったままの部屋で3人仲良く眠っている姿があった。


電気を消し、ベッドの毛布を僕たちにかけてくれる。


「おやすみ...」


こうして幸佳のおばあちゃん家にお泊まりさせてもらった僕と姉。

日本の人はみんな優しい...

そんな夢を見る僕だった。


続く...?


はじめまして、ルルンです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ