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【完結】腐人に葬る最期の時  作者: モ虐
第Ⅱ章 襲撃

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Episode 24 5人の能力者 204808282247

 本棚の各氏扉の先にある階段を下りて一行がまず目にしたのは、生活空間の整った小さな部屋だった。

 窓のようなところからは牢に入った腐人の姿が見える。その窓の横にあるドアを夏斗は迷うことなく開けて入っていく。


 そのまま夏斗についていくと、ペットショップのようなスペースがあったが、部屋は一つだけで、その部屋の窓ガラスも大きく割れていた。おそらく何かのはずみで割れたのだろうか。ここからココアが逃げ出したのだろう。


 さらに少し奥へと進むと、そこにあったのは破られてぼろぼろになった牢屋だった。

 その先にある大きく重い扉が半開きになっていた。ここまで誰もしゃべらなかったがついに夏斗が言葉を発した。


「いい?おそらくここに敵がいると思う。入るよ。」

 それだけ言うとドアを開けた。そこには、大理石でできた大きな空間があった。

 立方体型の空洞といったところだろうか。縦横奥行きの長さ高さが等しいが凄まじく広い。おそらく各辺が100メートルはくだらないだろう。


 そこにいたのは4人の能力者だった。一人は左腕が、もう一人は右足が、次は左足が、4人目は頭と胴体の部分が黒くなっていた。所どころ紫のルーンがあるのは春央と同じだった。そこに春央を合わせれば本当に5人の能力者がそろい、春央の能力喰いで食べてしまえば確実にすべてが春央のものになるのだが、そうはいかない。個々が強力な魔法を持っているのだ。


「あれが、暴走したか。まさかあの牢を簡単に破るとは。ココアが逃げてきたのも納得だ。」


「なぁ夏斗。あいつらの魔法の詳細な情報って――」聞き終わるまでに一人の能力はいやでも分かった。


 左腕が黒い男は一気に攻め込んできた3人に一人ずつ触れて黒い部分を消していった。そして自分の体に黒い部分が転移する。


 おそらく触れた人の魔法を問答無用で自分のものにするもの。確実に春央の魔法の下位互換だ。まぁ、憎悪悪魔の始祖も箸は右手で持つのだろう。春央の能力喰いは10メートル以内なら対象を飲み込めて、魔法が飛んできてた分はどこからでも魔法を奪える。


 春央の魔法の方が性能はいいが侮れない。

 左腕は夏斗に気が付いたのかこちらを向いて、かなり驚いた表情を一瞬見せたが、


連鎖神聖光弾(チェイン・セイクリッド・ライトバレッド)」と一瞬で強化単語付きの連鎖術式を口にする。

 光弾という魔法は光の弾を撃って目くらましに使うものなのだが、魔属性を持つ相手に対しては追加効果としてダメージが入る。

 それに対して春央は冷静に「憎悪暗闇盾(アーク・シャドウシールド)」で盾を張ってすべて打ち消した。お互い強化魔法を使っているので、聖魔の魔法がお互い相殺しあった結果この盾は聖属性のすべての効果を打ち消すことができるのだ。


 驚く左腕を見て、「さぁ始めようぜ。お前は右腕以外の魔法はすべて持っているんだろ?だったら俺に勝てるよな?」


 春央は宣戦布告をしたのだ。




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