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 18話 ○ートと契約。前編



・・・縛られたエルクさんは動かない。気を失っている?


「なんのつもりだ、人間。愚かにも私に挑もうというのか?」


ルビアから溢れ出す圧力。


ティウちゃんの身体がビクッと震える。


「ルビアっ!」


「くっ!」


口を歪めながら圧力を消すルビア。


「アハハハ!まじかよ、本当にあの王竜が人間と仲良くなってんの!?噂通りだな。」


眼帯の男が笑う。


「それで、何の用なの?」


ゆっくりと俺が聞く。

残念な事に声が震えた。


「王竜って凄いよな。この前逃げただけでさ、王竜からの生還者って称号が貰えたんだぜ。それだけで、俺の能力は倍だぜ。」


「・・・?」


どういう意味だ?


答を求めてルビアを見てみるけど、ルビアは真っ直ぐに眼帯の男を見つめている。


「良かったな、人間。それでまさか、次は王竜殺しの名でも求めるか?」


ルビアの言葉に男を肩をすくめる。


王竜殺し、その言葉に内臓が冷えていく。

ルビアを殺そうと思ってる?


「そこまで大きなモノは望まないさ。ただ、少し傷つけただけでも俺は英雄クラスの力を得られそうだろ?」


「私が、子供らの為に自分を傷つけさせるとでも思っているのか?人間。」


恐ろしく歪むルビアの口。


俺はおろおろとルビアと眼帯を交互に見るしかできない。


眼帯の男の言うとおりに従っていればきっとルビアが傷付けられる。


でも逆らえばティウちゃんとエルクさんが・・・。


くそっ、やっぱり俺には何も守れないのか?


「おーおー、怖いねー。そんな顔しないで妥協案を探していこうぜ。」


怖いと口に出してはいても、男には笑う余裕がある。


なんでルビアの前で敵対しながら、そんな余裕を持てるのか俺には理解出来なかった。


「んっ・・・とわくん!!ティウっ!」


「うるせーよ!お前は黙ってろ!!」


目を覚まして、声を上げたエルクさんが眼帯の手下の男に乱暴に踏みつけられる。


「まま!!」


「エルクさん!」


「おいおい、べっぴんさんに乱暴な真似するもんじゃねーぜ。」


ニヤニヤと言う眼帯に咎めるつもりが本当はないのは明らかだった。


俺は強く歯を噛む。


「・・・何が望みだ。人間。」


「とりあえずさ。そこの人間と主従契約を結んでくれない?王竜なんて化け物が野放しのままなんて怖くてたまらないからな。」


「契約?」


「とわくん!!だめっ!」


「だから、黙ってろよ!てめーは!」


エルクさんがまた踏みつけられる。


くそっ!!


「ルビア・・・」


助けを求めてルビアを見る。


「・・・いいだろう。契約を結ぶぞ。とわ。」


・・・だから、契約ってなに?


眼帯の男が不気味にニヤッて笑った。

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